3 septembre 2009

2009年、北へ。 第6日目

伊達市大滝区(旧大滝村)から新冠町まで移動しました。
大阪からの走行距離2057km。

「道の駅フォーレスト276大滝」は日本最大のログハウス2棟を備えた道の駅ですが、いかんせん山の中にあり夕方に閉まってしまうわ、開くのは朝9時からだわで、「駅寝」している人は誰もいませんでした。
トイレのために寄る人もほとんどなし。
隣接する「きのこ王国」の24時間トイレのほうが、道の駅の夜間用トイレより大きくて明るいし。
強く吹き付ける風の音と、館内の非常灯の明かりが不気味な一夜でした。

支笏湖温泉に到着。
駐車料金は有料です。
あいにく曇天でしたが、時間が経つにつれて少しずつ晴れてきました。

寒いので、湖畔の食堂できのこそばを朝ごはんとします。

ビジターセンターの案内を見ると、この辺の日帰り入浴可能な施設では、対岸の伊藤温泉が料金が安い方(700円)で湖岸に露天風呂があるとのこと。
こりゃ良さそうだと、足を伸ばしてみることにします。

湖岸の道路から急な坂を降りて、伊藤温泉に到着。
この坂を冬季は上り下りできないため、季節限定の営業だそうです。
建物の中にある内湯と屋外にある岩風呂があり、両者は建物でつながっていないので、行き来するには服を着る必要があります。

これぞ露天風呂。
銭湯の露天風呂みたく、単純に屋根がない風呂じゃない。
すぐそこは湖。
自然の中で素っ裸、フリーダム状態。
後から来たお客さんは、テンションが上がったのか裸で湖を泳いでいました。
水はもう冷たいだろうに。

露天風呂最高。
ただ、天然温泉の弱点で、噴出孔の近くに行かないとぬるいです。
だけどこの開放感は堪らない。
支笏湖に来たら是非この温泉へ。
もともと温泉宿なので宿泊もできます。

温泉でリラックスした後は、森の中を駆け抜けて平野に降り、千歳市を通ってノーザンホースパークへ。
競走馬の生産で有名な社台グループが経営するテーマパークというか、娯楽施設です。
レジャー用の馬が飼育・調教されていたり、乗馬やテニスなんかを楽しむ場所があったりします。
敷地はとんでもなく広く、貸し自転車や貸しカートがあるくらい。
さすが日本一儲けている牧場主。

クラブハウスでは、ノーザンファームや社台ファームの馬たちゆかりの品々が展示されていました。
数々の名馬を生んだ日本競馬史上最高の種牡馬、サンデーサイレンスの厩舎の扉や桶なんてものも。

入場料のほかに別料金を払うと、馬の背中に乗せてもらったりとか、馬車に乗せてもらったりとかできます。

厩舎の中も見学できます。

ダイナガリバーを発見。
近くにはトウカイポイントとツルマルボーイもいました。

自動車で15分ほどかっ飛ばして、社台スタリオンステーションにも足を伸ばしてみます。

着いてみると馬一頭もいやしない。
ディープインパクトやトウカイテイオーが余生を送っているはずなのですが、放牧時間が終わっていました。
一日のうち外に出られるのが3時間だけとは、種牡馬生活というのも窮屈なもんですな。

財政再建団体夕張市に到着。
信号待ちをしていたら子供がギブミーチョコレートと叫んで寄ってきたり、勝手に自動車のフロントガラスを拭いて料金を請求してくるのかと思っていましたが、そんなことはありませんでした。。
しかし実際、炭鉱がなくなればメロンと人工的な観光地以外何もないところですな。

『幸せの黄色いハンカチ』のクライマックスで、炭鉱労働者の住宅が立ち並んでいたところです。
みすぼらしい住宅は撤去され、草地と化しています。
これこそ、夏草や、つわものどもが夢の跡。

高倉健扮する島勇作の家の長屋だけが、「幸せの黄色いハンカチ想い出ひろば」として保存されています。

中にはロケで使われたファミリアが置かれ、来訪者が黄色い紙にメッセージを書き込んで壁に貼り付けるようになっています。
長屋は内部でぶち抜きになっており、映画で使われた小道具やストーリーを辿った写真パネルが展示されています。
一番奥の島邸は、家具一式と蝋人形が置かれ島夫婦の暮らしが再現されています。
1Kの狭い家だとばかり思っていたら2Kでした。
ソファーやレコードプレイヤーもあるし、割と文化的な暮らしだったみたい。

でも外から見たら廃屋だよなあ。

映画で映らない建物の反対側はこんな感じ。
まるで牛舎か豚舎のよう。
まあ、台所が土間じゃない分、志賀直哉が住んでいた尾道の長屋よりはマシかな。
建物の趣は尾道の長屋の方が深いですけどね。

夕張からは、日高地方へ転進。
平取町二風谷に向かいます。
二風谷はアイヌ初の国会議員、萱野茂の出身地。
昔、萱野茂の著作を読んでいつか行こうと思っていた場所なのです。
当地には、アイヌ民族の生活を示す文化財を収めた資料館があります。

通ろうと思っていた道路が通行止めで遠回りをせざるを得ませんでしたが、なんとか閉館間際に二風谷アイヌ文化資料館を訪ねることができました。

石坂啓のマンガ『ハルコロ』はアイヌ文化を知るのによい入門書です。

日本人に1年間強制的に雇われて、報酬がお椀1杯だけとは……人攫い同然ですな。

屋外には、アイヌ様式の建築物が再現されています。

家も再現されていますが、ドアノブ式の扉や窓ガラスを作る技術がアイヌにあったとは。
……というのはもちろん冗談。
扉が施錠されてたり窓にガラスが嵌められていたりするのは儀式なんかの文化行事をするときだけ中を使うためでしょう。

作りかけの家もあります。

資料館は沙流川のダム湖沿いに整備された公園のような場所にあります。
二風谷ダムが出来て、かつてのアイヌが生活の糧を得た川辺は随分様変わりしたのでしょう。
ダム湖といってもここは渓谷ではないので、川幅が広がっただけに見えます。

近くにある萱野茂二風谷アイヌ資料館も行きたかったのですが、既に閉館です。
明るいうちに移動したかったので、名残惜しいですが二風谷にさようなら。
日高地方の海岸沿いに出て、新冠町の「道の駅サラブレッドロード新冠」の駐車場にて一泊。

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