飛田新地は、大正時代に作られた遊郭、赤線である。
売春防止法施行後、店は表向き料亭という名目で営業してはいるが、実際の営業内容は従来と変わっていない。
……と辞書的な知識はあったものの、一回も行ったことがなかった。
まあ私、清廉な人間なもので、お金を払って女性と交わるなんてとてもとても。
大体、15分で11,000円も取られるんだったらエロゲー2本買って20時間から40時間くらい遊んだ方がええやんと思います。
それはそれでダメ人間ですか。
で、先日入った仕事の現場がなんとまさに飛田新地のど真ん中の「料亭」だった。
本当に仕事ですよ。
でないと誰が朝から飛田新地に行きますか。
朝の飛田は性の町とは思えない、平和的な雰囲気。
同行者は風俗街での仕事ということに興奮していたが、私が一番興味があったのは建築物の方。
仕事現場のお店は空襲も逃れたと思われる古い2階建ての木造建築。
外見はもともと1つの建物として作られたようなのだが、後から玄関なんかをいくつも増設して複数店舗が入居するような形になったと思われる。
玄関がいくつもあることを除けば、なるほど伝統ある料亭や旅館といった雰囲気だ。
道路から見ると内部で行き来できるように見えるのだが、実際は廊下を塞いでしまっているようだった。
隣接している建物も、大正モダン趣味を漂わせたコンクリート壁に丸窓の意匠が施されていて、懐古的な気分にさせてくれる。
店の中に入ると、なんだか古い民宿か安旅館みたいだな、というのが最初の印象。
仕事ということで、お店の関係者しか入れない部屋にもずかずか入っていく。
おばちゃんや姫の控え室も普通の民家といった感じ。
生々しかったのは、一番奥の衣裳部屋にぎっしり詰まってた姫用の安っぽくてケバケバしい衣装の山。
ここだけ化粧っぽい香りが詰まっていた。
衣裳部屋の中は無理矢理パーティションで区切られていて、少し綺麗目のウォシュレット式のお手洗いが設置されていた。
いくら飛田でよく遊ぶ男性といえども、このお手洗いを利用した者はそうそう居るまい、フフフ。
各部屋に置いてある布団が目に入ると、ここでいろいろやるんだなーと想像してしまい気分が悪くなってくるので極力見ないようにした。
仕事が終わったのが、午後3時前。
界隈では、ぼちぼち営業が始まっていた。
店の前の道路から見える上がり框の奥に、ライトアップされた女性が鎮座している。
人権的に問題のある表現ではあるが、実態に即して有体に言ってしまえば商品サンプルというわけだ。
横には呼び込みのおばちゃんがいる。
噂は本当だった。
しかし「商品」の女性はあまり私の好みのタイプではなかった。
中にはどっちが呼び込みのおばちゃんやねん、というようなお方も座られておりましたが……まあ、世の中いろんな趣味の方がいらっしゃいますし、若い女性よりも年月を重ねられた女性がお好みという男性もいらっしゃるでしょうから、幅広い需要に対応するという目的には合致しているのでしょう。
私は勘弁してもらいたいけど。
営業内容はともあれ、戦災を免れた建物が今なお息づく町として今後ともあってほしいものだ。
飛田っすか。ディープやねぇ。
>大体、15分で11,000円も取られるんだったらエロゲー2本買って20時間から40時間くらい遊んだ方がええやんと思います。
それはそれでダメ人間ですか。
やっぱ、ダメ人間でしょ。
女性は生身に限ります。以下自粛。
生身は病気貰うこともあるし金かかるしご機嫌取らないといけないし……以下自粛。