18 novembre 2008

DVD 『ピクニック』

ピクニック

19世紀後半に活躍したフランスの画家ルノワールは有名だけど、その息子が映画監督だということはどれだけの人が知ってるだろう。
今年、ルノワール親子の作品を併置した展覧会が東京や京都で開かれていたので、それで初めて知ったという人も多いかもしれない。

『ピクニック』( Une Partie de Campagne )は映画監督のジャン・ルノワールが1936年に監督を務めた映画。
天候に恵まれず撮影できないシーンが残ったままでフィルムが放置されていたのだが、映画プロデューサーが発見し、編集して1946年に完成させたといういわくつきの作品だ。
舞台は19世紀のフランス。
パリに住む一家がピクニックを楽しむため、馬車に乗って川の流れる田舎までやってくる。
一家の娘の婚約者も同行しているのだが、娘はその地で男と出会い、二人は恋に落ちる。だが雨に邪魔されてしまい、娘は帰ってしまう。
数年後、男は再び娘に出会うのだが、娘は既に結婚していて、男は恋が実らなかったことを知る――という40分弱の短編。
中断・再会・完結、という点で奇しくも男女の恋と映画作品そのものが合致していて、因縁めいている。

自然風景の美しさや恋の喜びを満喫する若い女の描写が見もので、物語よりも映像を味わうための作品だと思う。
DVD のパッケージのスチル写真にもあるように、娘がブランコに興じるシーンがあり、父ピエール=オーギュスト・ルノワールの代表的な作品「ぶらんこ」へのオマージュを感じさせる。

映画マニアなら押さえておくべきだろう一品。

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