ムヒが丘にかゆみを乗せるのは池田模範堂。
高校野球界を席巻したのは徳島県立池田高校。
北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線が通っていたのは北海道の池田町。
10月21日、誘われるがままに赴いたのは大阪府の池田市。
池田市はインスタントラーメン発祥の地として知られる。
日清食品創業者の安藤百福は池田市にあった自宅の作業小屋でチキンラーメンを開発した。
その縁で、日清食品は当地に「インスタントラーメン記念館」を建設し無料で開放している。
近所には度々行ってるのだけど、「インスタントラーメン記念館」には行ったことがなかったので丁度良い機会だった。
阪急の池田駅を降りてコンビニエンスストアの角を南に曲がり、住宅街をてくてくと歩いていくと「インスタントラーメン記念館」だ。
入って右手が展示室。
展示室の片側壁面には日清食品がこれまで発売してきたインスタントラーメンのパッケージの数々が年代順に飾り付けられている。
見たことのない年代物の商品たち。
こんな商品が発売されていたのかと非常に興味深い。
幼い頃、インスタントラーメンのパッケージを模したコマで行う神経衰弱ゲーム「ぴったしめんめん」でよく遊んだものだけど、そのコマでしか見たことがない図柄のパッケージも郷愁を誘われる。
また、近年の商品の入れ替わりの激しさも実感できる。
展示室の真ん中には、安藤百福がチキンラーメンを開発した当時の模様を実際の道具を交えて再現した小屋がある。
展示室のもう片側壁面は、カップヌードルにまつわる展示だ。
カップヌードルの構造、カップヌードル開発中のエピソード、カップヌードル発売時のイベント映像、コマーシャル映像などが展示されている。
展示室の奥に進むと、オリジナルのカップヌードルを作ることができるという体験コーナーがある。
まず自動販売機に300円を投入して、発泡スチロールのカップを購入する。
すると係員が机と椅子の並ぶ方へと客を案内する。
机には油性ペンが備えられている。
カップに何か描け、というのだ。
突然描けと言われてもなあ。
ペン先の太い油性ペンに苦労させられながらも下手糞な絵を描いてみる。
絵を描き終わると、係員が流れ作業でカップヌードルを作っているカウンターまでカップを持っていく。
カップを係員に預け、カウンター沿いに進んでいく。
客に向けられたハンドルをぐるっと回すと、カップに麺が収まる。
いくつかある具の中から4つ選び、係員に告げてカップに具を入れてもらう。
どこかのタイミングでスープの粉末が入ったはずだけど忘れた。
カップに蓋が接着され、フィルムの袋に入れられる。
ぶかぶかのフィルムが機械をくぐると、熱で袋が縮みカップにぴったりと密着する。
これで出来上がり。
係員に持ち帰り用の袋を渡されるので、機械を使い自分で袋に空気を吹き込むと割れずに持ち帰ることができる。
「インスタントラーメン記念館」の2階ではチキンラーメンの手作り体験ができるコーナーもあるが予約制で、予約は2ヶ月先までほぼ満杯という状況。
休日の前日に予約が取れるはずもなく、チキンラーメンは作れずに記念館を辞した。
昼食は折角なので、駅前にあって日清と関係があるらしいラーメン店「麺翁百福亭」でラーメンを食す。
食欲が満たされた後は駅の北側へ抜け、市役所の脇を通り坂を上っていく。
目的地は回生病院のとなり、逸翁美術館。
逸翁美術館は阪急電鉄の創業者であり、宝塚歌劇や阪急ブレーブスの生みの親、小林一三の自宅を改装して美術館にしたもの。
美術収集家でもあった彼のコレクションが展示されている。
さすがお金持ち。
敷地は広いし、洋風に建てられた邸宅も広くて高級感がある。
私も死後には自宅をコレクションの展示場にしたいもんだ。
それだけの金を稼ぐ根性も才覚も全然ないけど。
ちなみに展示されている美術品は日本画や陶器が中心。
たまたまかもしれないが、外国人のツアー客が多数来訪していた。
住宅街の中にある、穴場のような美術館だ。
ちなみに元が日本の住宅なので、建物に入るときはスリッパに履き替えることになる。
美術館を出たあとは、駅に帰りがてら池田城址に立ち寄る。
ここは公園として整備されていて、ちょっとした天守閣まで建てられている。
史実では天守閣は存在しない城だったらしいのだが、「雰囲気作り」だそうだ。
あまり趣味がよいとはいえない。
展望台を作るなら折角だから天守閣にしてしまえ、という発想だろうか。
山手の城だけに小高いところにあるので、眺めは可も不可もないといったところ。
子供をつれてご近所さんが散歩に来るには悪くはないか。
遠方からはるばるやってくるには、よほどの旧跡マニアでもないとがっかりしそうな気がする。
ところで、「インスタントラーメン記念館」で作った私のオリジナルカップラーメンはといいますと。

名づけて「グ○コ森○ラーメン」。
1食で300メートル走れます。
胡椒の風味が強く、とても市販はできそうにない。
名物に旨いものなし……違うか。
コメントする