6 juillet 2006

2005年に読んだ本 2006.7.6

溜めすぎ。

倉知淳『猫丸先輩の空論』(講談社ノベルス)

ISBN:4061824465

毎度おなじみ、日常ミステリを猫丸先輩が鮮やかに解いてみせる。
その一編「子猫を救え」はちょっと萌え要素あり。

由紀草一『団塊の世代とは何だったのか』(洋泉社新書 y )

ISBN:4896917634

「団塊の世代」のライフステージの背景となった時代風俗を追い、彼らがその時代にどのように振舞ったのか、その足跡を辿っていく。
サラリーマンとしての「団塊の世代」について、『島耕作』と清水義範の『柏木誠治の生活』を引き合いに出し対比させて論じているのが面白かった。

鹿島茂『オール・アバウト・セックス』(文春文庫)

ISBN:4167590042

「性」に関する書物の書評コラムを単行本化したもの。
鹿島先生、商売が手広いですな。
書評を読むだけで「性」の奥深さにおなかいっぱい。

沖田雅『先輩とぼく4』(電撃文庫)

ISBN:4840229422

乗りかかった船ってことで、買い続けているシリーズの続刊。
この巻は夏のイベントの回。
花火大会、海水浴、無人島。

沖田雅『先輩とぼく5』(電撃文庫)

ISBN:4840230684

この巻は学園祭の回。
学園祭で「ぼく」は男装し「先輩」は女装する。
男性の自分が女性の先輩を愛し、女性の先輩が男性の自分を愛する、という可能性は肉体が入れ替わってしまったがために失われてしまった(シリーズ1巻)。
その失われた可能性をかりそめに復活させるとともに、決別を図ろうという試みである。

佐々淳行『連合赤軍「あさま山荘」事件』(文春文庫)

ISBN:4167560054

当時の現場指揮官だった著者の視点から事件の裏側を描いていく。
映画にもなった実録モノ。
作者含め事件解決に尽力した人々の功績を訴えたい気持ちは伝わってくるし、頭も下がるのだけど、年寄りに若い頃の手柄話、自慢話を聞かされているような感じが否めない。

東野圭吾『放課後』(講談社文庫)

ISBN:406184251X

東野圭吾のデビュー作となる密室ミステリー小説。
物語の語り手は、とある女子高に勤める男性教師。
東野圭吾というと淡々とした文体というイメージがあるけど、本作の主人公が感情が乏しい人間という性格設定だからか、やはり淡々とした文体。
不審な出来事に次々と襲われ、主人公は自分が何者かに命を狙われていると思うようになる。
そんななか、教員用更衣室で同僚の男性教師が殺される。
しかしその部屋は密室だった。
さらに体育祭の真っ最中に別の同僚の男性教師が殺されてしまう。

作中のとある箇所の描写を誤読してて、実はその誤読が密室トリックそのものだったのだけどそのままスルーしてしまっていた私。
自分の頭の悪さを再確認。
この殺人事件の「動機」については評価が分かれそう。
21世紀の学園では精神文化が変わってしまってて、この「動機」を抱いたとしても同様の殺人計画を立案実行することは困難じゃなかろうか。

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