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décembre 31, 2005
最近買った CD 2005.12.31
『 Liszt: Piano Music Vol. 10 』
『 Memories Off 2nd 』の影響で買った一枚。
演者はハンガリーのピアニスト、イェネー・ヤンドー。
「愛の夢 3つのノクターン」( Liebesträume: 3 Notturnos )が入っている。
やっぱ有名な「第3番」は名曲だわ。
全体的にリストの曲は「きらびやか~」って感じ。
それにしてもこれが1,000円しないんだからクラシックの輸入盤って安すぎる。
ありがたや、ありがたや。
ちなみに「第3番」の元になったフェルディナンド・フライリヒラートの詩「 O lieb, so lang du lieben kannst 」の訳はこんなの。
おお愛する者よ、愛することのできる限り愛せ!
愛せ、愛することの許される限り愛せ!
その時はやって来る、必ずやって来る。
お前が墓の傍に佇み、悲しみに暮れるその時は、必ずやって来るのだから。
そして気をつけよ、あるもう一つの心が、
愛に応えてまだ暖かい鼓動を刻む限り、
お前の心も熱く燃え、
愛をはぐぐみ、愛を包み込まんことを思え。
そして、お前に心を開く者が現われたなら、
おお、その者を愛し、愛するためにできることをすべて為せ!
幸福の時だけを与えるのだ、
悲しみの時は与えてはならない。
そして、発する言葉に気をつけよ!
人を傷つけるのは、何気ない一言に他ならない。
『おお神よ、そんなつもりはなかったのです』
その時にはもう愛は去り、ただ悲しみだけが残る。
柏木るざりん『 Loser Kashiwagi is NOT dead 』
いわゆる同人音楽 CD。
オマケでついてくる「巫女みこナース・愛のテーマ」の楽譜を目的に買った。
収録されているのはエロゲー関係の歌ばっかりです。
M.I.F.&Nuto2P『ふたなり音楽 CD 』
1,000円だったので『 Loser Kashiwagi is NOT dead 』のついでに買った同人音楽 CD。
「ふたなり」をテーマに女の子が卑猥な言葉を連ねる内容。
バカバカしいことはバカバカしいのだけど、笑う前に退く。
みさくらなんこつのマンガの台詞は絵と文字の組み合わせの中でのみ生きるのであって、読み上げられても全然面白くないことに気づかされる。
ただ、阿呆な詩を10本も作った才能には敬意を表したい。
LOW IQ 01 『 MASTER LOW 2 』
6トラック目の「 MAKIN' MAGIC 」が Rick Short の応援曲の原曲。
スチャラカした軽快なポップスだ。
なかなか好み。
ただし歌詞は全編インチキ臭い発音の英語。
ソウル・フラワー・ユニオン『スクリューボール・コメディ』
2トラック目の「殺人狂ルーレット」が井上純の応援曲(2代目)の原曲。
ロックなんだけど、ヴォーカルの男性の太くコッテリねちっこい声に加えて、バックの楽器が歌謡曲っぽさを醸し出している。
そのせいか、音楽の趣味がオッサン臭い私にはすごくしっくりくる。
こりゃ儲けもの。
DJ DOC『 DJ DOC BEST 』
[ No image ]
DISC2 の6トラック目の「해변으로가요」(ヘビョヌロガヨ)が福浦和也の応援歌の原曲。
この CD は Amazon.co.jp では取り扱われていないので、韓国の CD を販売している神戸の CD 屋を経由して韓国から輸入した。
DJ DOC は韓国の三人組ユニット。
えげつない歌詞の反日ラップ曲「 fUCk zAPAN 」を歌った人たちといえば嫌韓派な人はすぐに思い当たるだろう。
おそらく悪ガキっぽさ、不良っぽさが売りで、ファッションの一つとして口汚く反日を叫んだのではないかと想像する。
歌は人をおちょくるような歌い方のヴォーカルがあって、間奏にラップが加わるスタイル。
歌詞が朝鮮語だから私には全く理解不能。
ただ、民謡や歌謡曲の匂いが漂っていて少し田舎臭く、ダンス音楽の割に親しみやすい。
高耀太( Koyotae )『 HISTORY 』
[ No image ]
DISC1 の2トラック目の「순정」(スンジョン)が千葉ロッテマリーンズの大チャンステーマの原曲。
3トラック目の「만남」(マンナム)が里崎智也の応援曲の原曲。
この CD も Amazon.co.jp では取り扱われていないので、「 Yahoo! オークション」を使い韓国から輸入した。
高耀太( Koyotae )は韓国の三人組ユニット。
初めて「高耀太」という名前を見たとき、「コウ・ヨウタ」という台湾人かと私は思ったが「コヨーテ」と読むグループ名である。
ディスコ音楽と言うのか、ちょっと懐かしい感じがするダンス・ミュージックを聞かせる。
「순정」(スンジョン)は1999年、彼らがデビューしたときの曲で、韓国では大ヒットしたらしい。
イ・ジョンヒョン『 Heaven/ワ -come on- 』
「와」(ワ)が今江敏晃の応援曲の原曲。
この CD は日本盤で、日本語版と朝鮮語版の「와」(ワ)を収録している。
1999年の曲なのだが、韓国ドラマブームでイ・ジョンヒョンが有名になったために日本盤を作ったのだろう。
日本語版よりも朝鮮語版の方が勢いと力強さを感じる。
先日「週刊ベースボール」でこの CD が取り上げられていて、「今江の前は石井浩郎に使われていた」とあったが、今江の前は伊与田一範です。
若くて潜在能力がありそうだったのにクビになって残念だったな、伊与田……。
『フラワー・ポップス Vol.2 』
1980年代の売れなかったアイドルソングを収録したオムニバス CD。
牧野アンナが歌う「 LOVE SONG 探して」を収録している CD は今のところこれだけ。
「 LOVE SONG 探して」は『ドラゴンクエスト II 』のパスワード入力画面で流れていたあの曲だ。
千葉ロッテマリーンズのサポーターソングの原曲でもある。
牧野アンナのアイドルらしからぬ力強い歌いっぷりはさすが沖縄アクターズスクール校長の娘にして現在チーフインストラクターを務めるだけある。
投稿者 Dormeur : 08:42 AM | コメント (0) | トラックバック
私の TV はホクロつき
『 TH-26LX500 』の画面真ん中に1つドット欠け発生フゥー!
レイザーラモン HG 風に叫びでもしなきゃやってられない。
突然の出来事だった。
画面の真ん中に黒点。
塵がついたのかなと思って拭き取ろうとしたが、取れない。
RGB のうち R、つまり赤だけ死んだドットが発生していたのだ。
緑と青が生きているから場面によっては目立たないのだが、人物がアップになると黒点が浮かび上がってくる。
近頃の PDA やラップトップ PC の高精細な液晶ディスプレイと違って、現状の26インチ液晶 HDTV は1ドットの面積が広いから結構目立つのだ。
メーカーは仕様だと言い張って絶対交換してくれないだろうが、点灯しない以上そのドットに関して言えば不良以外の何者でもない。
悔しいなあ。
常時点灯ドットでない分マシだと思い込むしかない。
ちなみにデコピンしたり PSP のドット欠け修復用動画を再生してみたりしたが全く無力だった。
死んだ機構が気候の変化で復活することを神に祈るしかなさそうだ。
投稿者 Dormeur : 08:21 AM | コメント (0) | トラックバック
décembre 28, 2005
女子野球を小説で――『若草野球部狂想曲』
『花咲くオトメのための嬉遊曲』を当サイトで紹介した際、「女子野球もの」の作品をいろいろ列挙したが、賢明な方はその中に小説が一つもなかったことに気づいたことだと思う。
私は小説を読む習慣があまりなかったので知らなかったのだが、小説の世界にも「女子野球もの」の作品があったのだ。
今年の春、『花咲くオトメのための嬉遊曲』をクリアしてからシナリオ担当者の web サイトなどを辿っていると、彼の書いたある書評を目にした。
その一節で初めて女子野球もの小説『若草野球部狂想曲』の存在を知ることになったのである。
いつかまとめて書かなきゃな、と思いつつも紹介するのをサボっていたのだが、『花咲くオトメのための嬉遊曲-イレギュラーズ』の発売を前にようやく手をつけた。
一色銀河『若草野球部狂想曲 サブマリンガール』(電撃文庫)
「第6回電撃ゲーム小説大賞」の銀賞を受賞し電撃文庫に収められて出版されたというのが『若草野球部狂想曲 サブマリンガール』だ。
電撃文庫、ということだから対象読者は10代から20代の男性で、アニメ風のイラストが表紙にあって、美少女キャラクターがいて、ラブコメで、肩肘張らずに読める――と頭に浮かぶが、その予想は正しい。
だが、なかなかどうして、エキサイティングに野球というスポーツを描いた楽しい作品であった。
主人公は夏の全国高校野球選手権大会で準優勝に輝いた超高校級のキャッチャー、西宮光児。
高校二年生の彼はある事情から、所属していた高校を退学。
神戸の若草高校へと転入する。
プロを目指している彼は「何もせずにブラブラするよりかはマシか」と考え若草高校の野球部に入部することにするが、その野球部は部員が9名しかおらず、しかもそのうち4名は女子のため公式戦に出場できないという弱小野球部だった。
さらに実績のない部活動を整理するという学校の方針のため、一ヵ月後の練習試合に勝たないと廃部になるのだという。
その練習試合の相手というのが、先の全国高校野球選手権大会で光児が敗れた優勝校、神戸学園だった。
野球部の救世主として祭り上げられる光児だったが、彼はそこで一人の女子ピッチャーを見出す。
彼女の名は文月真由美。
ピッチャーとは思えない、引っ込み思案で大人しい少女。
右投げのアンダースローで、最高球速は120km/h。
女子でアンダースローということを考えれば速い球を投げているといえるが、これで高校野球優勝校の打線を抑えられるのか?
だが、光児は彼女を主戦に立て、神戸学園に挑むことにする。
彼女特有の才能と、彼女のピッチングが持つ恐るべき特徴に活路を見出したのだ。
アンダースローという投法であるがゆえに可能な「変化球」と配球を武器にする、と言えば野球に詳しい人は気づくかもしれない。
皆の目の前からボールが消えるような荒唐無稽な魔球は登場しない。
あくまで合理的な野球理論に基づいて、若草野球部の活躍は描かれることになる。
今では千葉ロッテマリーンズのアンダースローのピッチャー、渡辺俊介の活躍が注目を浴びているので意外性は薄いかもしれないが、渡辺俊介がまだ無名のアマチュアピッチャーであった2000年にこの作品は刊行されている。
作者はなかなか目の付け所がよかったと思う。
本作では「野球のルールくらいは知っているけど理論は知らない」という一般読者でも作品に馴染めるように、途中でラジオ番組の掛け合いのようなインターミッションが入る。
そこで野球の薀蓄が語られることになる。
野球マニアには判りきった初歩の薀蓄なので、私なんかはいちいち説明されることに鬱陶しさを覚えてしまうことは否めない。
しかし電撃文庫の小説の読者は野球マニアばかりではないのだからやむを得ないだろう。
それよりも鼻につくのはベタベタなラブコメ描写だ。
一例を挙げるなら光児が初めて野球部を訪ねるシーン。
光児がドアを開けると丁度女子の着替え中。
覗き魔と間違えられた光児は投げ飛ばされてしまい、彼の下敷きになった真由美と唇同士が触れ合ってしまう。
ここで光児はバットで頭を殴られてしまうが、別に怪我をすることはない。
何てマンガチックな。
とはいえ、野球シーンがエキサイティングに描かれているから全て許す。
誤字が校正されずにそのままなところは所詮電撃文庫か、と思ってしまうが許す。
そもそもこの作品、続編が刊行されているということから見ても結末はバレバレである。
「ご都合主義に陥らずに、バレバレな結末へ如何に至るか」というところに作者は知恵を絞る必要があるわけだが、その辺を野球マニアでも納得できるよう、きっちりと処理できている。
野球マニアでない人でも野球というスポーツの奥深さを覗くことのできる、優秀な作品である。
一色銀河『若草野球部狂想曲2 クイーン・オブ・クイーンズ』(電撃文庫)
続編である。
若草高校野球部は、女子高校硬式野球大会の優勝校、白桜学園とエキシビション・マッチを行うことになる。
女子の非力さを克服するために ID 野球を身につけている白桜学園野球部。
彼女たちには、真由美・光児バッテリーの投球術も看破されてしまう。
苦戦を強いられる若草高校野球部は如何に戦うか――。
光児の幼馴染、月山小夜美が白桜学園の主戦ピッチャーとして登場し、相変わらずのラブコメを展開する。
しかし若草高校野球部に新たに加わった女子部員を巡るエピソードによりドラマ性が向上。
野球の薀蓄もよりマニアックになって楽しく読める。
作者の成長が微笑ましい。
一色銀河『若草野球部狂想曲3 スプリング・ステップ』(電撃文庫)
『若草野球部狂想曲』シリーズ完結篇。
春季合宿に出た若草高校野球部だったが、部のリーダー的存在である春野亜季の気分は晴れない。
彼女は女子である以上、どう頑張っても公式戦には出場できないのだ。
若草高校野球部の活躍を聞いた新入生が入部してくれば、女子部員はお払い箱になる。
しかし親友の真由美は光児の指導に盲目的に従うばかり。
焦燥感に駆られた亜季は光児と対立してしまう。
折りしも合宿先の旅館を経営する一家には、150km/hを超える速球を投げるサウスポーの高校生、有馬大志がいた。
光児は、大志の所属する地元の若狭常陽高校野球部と練習試合を行うことを決める。
亜季が若狭常陽高校の一員として練習試合に参加し、負けた方が若草高校野球部を去るというのだ。
果たしてこの勝負の結果や如何に。
――と言われてもおよそ見当がつくだろうが、盛り上がった勝負の末に爽やかに大団円を迎えるのである。
めでたしめでたし。
こうして三作を読み終わると、面白い作品だったなと満足感でいっぱいだ。
美少女キャラクターが活躍して華やかだし、次がどうくるかワクワクするゲーム展開にページをめくるのが速くなる。
素人考えだが、このままマンガ化しても十分行けそうな気がする。
無名のまま埋もれさせるのは惜しい。
失礼ながらこのシリーズの挿絵絵師はちょっと古臭さのある絵柄の人なので、もうちょっと今風のキャッチーな萌え絵を描く人が作画を担当したらブレイクしませんかね。
厳しいかな、野球のゲームをマンガで描くと長期連載になるし……。
蛇足だが他に女性が活躍する野球小説には、『赤毛のルーキー』という作品があるらしい。
アメリカのメジャー・リーグで女性のピッチャーが大活躍するというもので、1970年代末に日本でも翻訳本が出版されたようだ。
また、1986年に梅田香子の『勝利投手』という作品が河出書房新社から世に出ている。
ただし絶版である。
投稿者 Dormeur : 11:50 PM | コメント (0) | トラックバック
décembre 27, 2005
真冬に花咲く女子野球のオトメたち
早いもので2005年ももうすぐ終わり。
年末といえば有明のまんがまつりで『ひぐらしのなく頃に』の続編が世に出る頃合である。
有明まで行く暇も金もなければ、同人誌販売店の店先で行列に並ぶ根性もない私は通販で予約しようと先日「とらのあな」の web サイトを訪れた。
すると『花咲くオトメのための嬉遊曲』の新作、『花咲くオトメのための嬉遊曲-イレギュラーズ』『花咲くオトメのための嬉遊曲ビジュアルファンブック』の予約開始が告知されてるじゃありませんか。
12月30日発売開始だから、12月30日になるとページごと削除されるかも。
『花咲くオトメのための嬉遊曲』は女子高校野球をテーマにした、アマチュア製作の恋愛ノベルゲーム。
以前当サイトでも話題にしたことがある。
「彼女たちの物語をもっと読みたい」と書いた私だからサイドストーリー集が出るのは非常に嬉しいのだけど、予約ページを見ると露骨にエロですな。
私はエセ山際淳司かつ衒学的な文体と野球の描写のマニアックさが気に入った口だから、エロは別に要らんのだが……。
そりゃまあ私も男だからエロは否定しないけど、濡れ場の描写が「恋愛ノベルゲームだし売るためには一応つけとかないと」というお約束に基づいたミスマッチ感を備えつつ、欲情を誘うより笑いを誘うものであったので、それをメインに求めるつもりはないのです。
しかしサンプル CG でユニフォーム姿のままナニしてるところを見ると嫌な予感がする。
ちゃんと野球シーンが描かれているといいなあ、青春してればいいなあという期待を込めつつ、さくっと予約した私であった。
投稿者 Dormeur : 11:51 PM | コメント (0) | トラックバック
décembre 25, 2005
小坂がジャイアンツへ金銭トレードされた件について
仰木彬さんの訃報には仰天したが、追い討ちをかけるように「マリーンズの小坂がジャイアンツへ金銭トレード」のニュースがやってきた。
衝撃だった。
私がマリーンズのゲームを生で観るようになった頃から、常にショートの位置には小坂がいた。
当たり前の光景。
今シーズンは成長著しい西岡との併用ではあったものの、安定した成績を残した。
しかしポストシーズンは負傷によりプレーオフのセカンドステージ途中から出場できず、活躍著しい西岡がクローズアップされるなか、存在を忘れられたようであった。
弱いマリーンズを黙々と支え続けた小坂が、優勝の瞬間にフィールドにいないのが寂しかった。
来年こそは雪辱を晴らして欲しいと思っていたのだが……残念である。
数日経って、気持ちの整理がついたのでつらつらと書いてみる。
それにしてもまあ、移籍先がジャイアンツですか。
これがカープだったらもう少し衝撃も少なかったのだが。
まあ、カープに小坂の年俸を払う金はないわな。
金銭トレードってところも、ジャイアンツ相手じゃ釣り合うプレイヤーがいない。
マリーンズはサウスポーが手薄だから、高橋尚成か前田幸長あたりなら獲得してもよさそうだが、ジャイアンツも投手陣が火の車だから絶対出さないだろうし。
ジャイアンツの内野陣
ジャイアンツは内野手の層が薄い。
今シーズンのジャイアンツの内野の布陣は
- 一塁:清原
- 二塁:仁志
- 遊撃:二岡
- 三塁:小久保
で概ね固定。
控えは黒田、川中、鈴木、元木、後藤といったところだった。
打撃力の点でレギュラークラスと控えクラスの実力差が大きく、レギュラークラスが負傷して出場できなくなってしまうと大幅に攻撃力が落ちてしまうことになる。
シーズン終了後、清原がバファウェーブへ移籍し、元木、後藤が現役を退いてしまった。
仁志も来年35歳になるから後継者が欲しいところである。
しかし後身となるなるべき若手は育っていない。
内野手の補強は急務だ。
そこでジャイアンツ獲得したのが小坂ということになる。
小坂誠。
驚異的な守備範囲の広さを誇る、現在の日本で最高の遊撃手。
盗塁王2回の俊足の持ち主。
だがジャイアンツというと、とにかく打撃力偏重のチームだ。
過去10年間、「守備・走塁のスペシャリスト」がレギュラーを張った例があったか?
居るか居ないかでチーム防御率が上下してしまうほどの守備力を誇る小坂といえども、打撃は期待できない。
打率は大体.250から.260くらいで、.280打てれば御の字。
俊足を生かした二塁打・三塁打こそあれ、ホームランは殆どないしバントやヒットエンドランが上手というわけでもない。
サウスポーはさっぱり打てない。
二岡を押しのけて遊撃のレギュラーを占めるとは信じがたい。
二塁手に転向するとしても、やはり仁志より打力が劣るし、プロでの守備は殆ど遊撃一筋なわけで、どれだけ活躍できるか不安が残る。
結局のところ、小坂は「代走→守備固め」で使われるのがオチなのではないかと思う。
マリーンズの内野陣
一方、小坂を放出したマリーンズの来シーズンはどうなるか。
マリーンズはこのシーズンオフ、小坂が放出された以外に初芝が引退、澤井、原井、富永、天野(ユウゴー)がクビと、内野手6人が居なくなった。
その代わりドラフトで根元、細谷の2名を指名し補充している。
予想される布陣は……
- 一塁:福浦
- 二塁:堀
- 遊撃:西岡
- 三塁:今江
もう大ベテランの堀頼みはいい加減にしたいところ。
今シーズンは腰に不安のある堀を休ませて二塁に西岡が入り遊撃が小坂という布陣もしばしばあった。
堀、小坂が故障したポストシーズンでは西岡を遊撃に固定し早坂と塀内が二塁に入っていたから、来期は堀と併用されるのは早坂もしくは塀内ということになるだろう。
西岡と同期で21歳、イースタンリーグ盗塁王の俊足を誇る早坂。
一軍定着かというところで右ひざ靭帯断裂の大怪我をしてしまい2年を棒に振った24歳の塀内。
堀は来シーズンあたりで引退が考えられるので、ポスト堀を担う堅守巧打の二塁手をということでの根元獲得だろう。
早坂も塀内も根元も左打ちだが、右打ちの控えは二塁、遊撃、三塁とどこでも守れる26歳の渡辺正人がいる。
小坂は来シーズン33歳であり FA 権を取得する。
高く売れるうちに放出して、内野陣の若返りを加速させようとの決断も納得できなくはない。
遊撃と三塁は今シーズンで完全に西岡、今江で固定できるとの判断だろうが、小坂の守備力があまりにも絶大だっただけに西岡が怪我をしたときが心配だ。
渡辺正人は守備は下手ではないけれど名手というほどでもなく、打撃力も並、万年控えで終わりそうなタイプ。
早坂も塀内も、打撃よりは守備というタイプの割に守備の安定感はイマイチで、堀のような巧打や長打は望みづらい。
バファウェーブの平野恵一くらいに育ってくれれば万々歳だが、世の中そうそう上手くはいかんわな。
もし若手が伸び悩んだら、小坂にはもう一度マリーンズに戻って一花咲かして欲しいものだ。
叶わぬ願いのような気がするけど。
なお、私が小坂の守備力をやたらと持ち上げているのに不審に思う人もいるだろう。
ファンの贔屓目じゃないのか、と。
まあ、地上波 TV で小坂の守備が放送されることはあまりないから、そう思われるのも仕方ない。
以下に挙げるプレイを見て欲しい。
「小坂がいなかったら同点にされてたかも」というシーンである。
投稿者 Dormeur : 10:48 PM | コメント (0) | トラックバック
décembre 23, 2005
『 Panasonic TH-26LX500 』で HDTV 生活
松下電器の液晶 HDTV、『 TH-26LX500 』を購入したので簡単にレポートします。
IT media によるレビューも併せてご覧になると判りやすいでしょう。
購入の動機
PC で再生する動画をもっとよい画質で見たい。
機種の選定
現状
自室には以前21インチのブラウン管型の TV を置いていたのだが、部屋が狭いためこれを撤去。
TV 番組は PC の TV キャプチャカードを使って視聴していた。
PC には Radeon 9800 Pro の AGP ビデオカードに DELL の20インチ液晶ディスプレイ「 UltraSharp 2001FP HAS 」を DVI で接続。
さらに Radeon 9200SE の PCI ビデオカードに三菱の17インチ液晶ディスプレイ「 RDT174MD 」を DVI で接続し、デュアルディスプレイとしていた。
「 UltraSharp 2001FP HAS 」には DVI 切替機を挟んで録画用 PC と接続し、2台の PC でこれを共用。
また、「 UltraSharp 2001FP HAS 」の S端子入力に Playstation2 を接続しゲーム用ディスプレイにも使用していた。
DVD を再生するにあたっては、据え置きの DVD プレイヤーを持っていないこともあって、 PC にインストールした「 WinDVD 7 」で「 UltraSharp 2001FP HAS 」もしくは「 RDT174MD 」に映し出すことになる。
画質は悪いとは言えなかったが、迫力不足は否めない。
動画再生に適したディスプレイが欲しいな、と思っていた。
動画再生に適したディスプレイとは
動画再生にはブラウン管が一番だが、設置場所がないので却下。
次に適しているのはプラズマディスプレイだが、これも今のところ自室に設置できるほどのサイズのものが販売されていないので選択肢から消える。
プロジェクターはどうか、とも考えた。
しかしスクリーンの設置スペースがギリギリで、観ない時の収納に苦労することや、接続する機器(この場合 PC や Playstation2 )との配線が厳しかったので断念。
ということで、残る選択肢は液晶 TV ということになる。
液晶 TV の中から選ぶ
PC を接続する以上はできるだけ画面解像度が高いものがよい。
HDTV ということになる。
コンポーネント接続できるビデオカードは持っていないし、コンポーネント接続したディスプレイに DVD は映し出せない。
マクロビジョンを解除するアプリケーションを使えば可能ではあるものの、現状の AGP や PCI 用ビデオカード(例えば Volari )では HDTV の画面いっぱいに映し出すことはできない。
今液晶 TV を買うなら、次世代 DVD も接続可能と考えられる HDMI 端子を装備したものを買いたい。
我が家は TV を受信するにあたって共用アンテナを利用しているため、地上デジタル放送を受信できるかどうか怪しいが、今更地上デジタル放送チューナーがない TV を買うのは気が引ける。
設置スペースを考えると設置できるのは26インチの液晶 HDTV が限界である。
この時点で候補に挙がるのは SHARPの「 LC-26GD6 」、「 LC-26AD5 」、Victor の「 LT-26LC70 」、松下電器の「 TH-26LX500 」、EIZO の「 VT23XD1 」、「 SC26XD1 」だ。
ところで、液晶ディスプレイはその構造上「残像」の問題がつきまとう。
応答速度を上げることで残像感を減らすアプローチは液晶 HDTV ではどの機種でも行われているが、これからの液晶ディスプレイでは更なる残像低減技術の搭載が当たり前になるだろうと言われている。
TV を見る場合、私は野球を見たいので残像感は少ない方がよい。
そこで上記の機種の中でその残像低減技術を備えた HDTV はというと、「 TH-26LX500 」しかない。
バックライトを高速で点滅させたり、秒間90フレームで描画を行うことにより残像感を低減しているという触れ込みである。
しかし「 TH-26LX500 」は他機種が最安値14万円から16万円といった価格帯であるのに対して、4、5万円ほど高い。
悩ましいところだ。
だが、安いものを買ってから「あと4、5万円頑張っていればよかった」と後悔するよりかは、高いものを買ってから「これなら4、5万円ケチってもよかった」と後悔する方がよい、と判断。
「 TH-26LX500 」を購入することにした。
12月10日、日本橋電機街の最北端にある現金問屋系の電器店、マサニ電気にて199,800円で購入。
店頭に展示がない店なので、倉庫から直送となる。
設置
12月12日、「 TH-26LX500 」が我が家に到着。
段ボール箱の中にスタンドと本体があらかじめ接続された状態で収められていた。
総重量はおよそ21kg。
26インチクラスの液晶 HDTVではかなり重い方だ。
しかしなんとか一人で持ち運びできるギリギリの重さである。
一人で玄関から自室まで運びこんだが、翌日は一日中腰痛に悩まされた。
画面の横にスピーカーがあるため、26インチクラスの液晶 HDTV の中では横幅が広い方である。
あらかじめメジャーでサイズを見込んだ結果、設置できるだろうと考えていたが、実際に設置してみるとギリギリであった。
PC と HDMI 接続
HDMI-DVI 変換ケーブル( Sofmap で4,200円)を使い、「 Radeon 9200SE 」の DVI 端子と「 TH-26LX500 」の HDMI 端子を接続。
「 TH-26LX500 」をセカンダリディスプレイとして設定する。
「 TH-26LX500 」のパネルは1366*768ピクセルだが、ビデオカード側で「1366*768」を設定してやっても全く表示できなかった。
そこで Powerstrip を使い 「1360*768」という解像度を設定して表示させてみると、なぜか画面中央に縮小表示となってしまう。
「1280*720」だと画面いっぱいに表示される。
ただしオーバースキャン。
すなわち上下左右の一部が見切れとなる。
欠けるのは大体 Windows のウィンドウ枠のスライドバーの8割くらいの大きさだ。
まあ、許容範囲ではある。
ただ、デバイスドライバで単に「1280*720」を選んで表示させると周波数がマッチしないせいか、画面右下ギリギリの場所にチラチラとノイズが走ってしまう。
Powerstrip での微調整が必須であった。
dot by dot 表示ではないから、文字を表示させるとやや滲んだ感じがする。
Windows XP の ClearType 機能を有効にしていると、アンチエイリアスのために配置された色が滲みを強調する。
また、液晶ディスプレイなのに微妙なチラツキを感じる。
それに表示されている静止画や文字が僅かに上下に震動しているように見える。
CRT ディスプレイで無理に高解像度表示をしたときの懐かしい感触を思い出す。
「1152*648」の解像度で表示させるとアンダースキャンとなり、上下左右に1.5cm程度の黒帯のある状態となる。
チラツキ感はあるが上下の震動は収まっている。
どちらにせよ、PC 用ディスプレイとして常用するのはオススメできない。
折角 PC と液晶ディスプレイをデジタル接続しているのに dot by dot 表示できないというのは腑に落ちないが、それが可能な液晶 HDTV は少数派である。
地上デジタルチューナーを省いた韓国・台湾系の製品、あるいは SHARP の 液晶 IT-TV、SONY の BRAVIA Xあたりが可能らしいが、私が立てた条件とは合致しない。
WEB 上でのレビューを読んで予め判っていたことであるからショックではないが、残念である。
PC 表示の画質
さすが液晶 TV。
発色の鮮やかさは「 UltraSharp 2001FP HAS 」を超えている。
また、「 UltraSharp 2001FP HAS 」は白色が黄ばんで見えるが、「 TH-26LX500 」は綺麗な白である。
(もちろん、「 UltraSharp 2001FP HAS 」に付着するタバコのヤニは拭き取ってある)
輝度も申し分ない。
画面モードは「ダイナミック」モードでは眩しくて目が潰れそうなので「スタンダード」モードで十分だ。
動画の表示は良好。
何せ画面が大きいので、16:9でスクイーズ収録された DVD は迫力十分だ。
4:3 で収録されたものでも「 UltraSharp 2001FP HAS 」より大画面となるので迫力がある。
また、「 UltraSharp 2001FP HAS 」よりコントラストが高いせいか、ざらつきも少ないように感じる。
「 TH-26LX500 」のノイズリダクション機能をオンにすると細部のディテールが失われてぼやけた感じになるが、ざらつきは一層少なくなる。
「 TH-26LX500 」の欠点としてよく指摘されるのは、いわゆる「黒浮き」「黒潰れ」だが、確かにそれは私にも感じられた。
特に黒潰れに関しては、静止画を表示させて比較すると判りやすい。
上記に掲載した、設置状態を写した写真を例にしてみよう。
写真内の「 TH-26LX500 」の画面には、ビジターユニフォームに身を包んだ千葉ロッテマリーンズのプレイヤーが映し出されている。
ユニフォームには赤いラインがある。
「 TH-26LX500 」でこの写真を表示させると、赤いラインが見えず黒一色になってしまう。
「 UltraSharp 2001FP HAS 」上での表示ではちゃんと赤いラインを判別できるのだが……。
一応「 TH-26LX500 」の画質設定をあれこれ調整してやると赤いラインがうっすらと浮かび上がるものの、「 UltraSharp 2001FP HAS 」との違いは顕著だ。
Playstation2 と D 端子接続
HORI の「 D 端子ケーブル HG 」で Playstation2 と「 TH-26LX500 」を接続。
今まで「 UltraSharp 2001FP HAS 」と S 端子接続していた時に比べると、遥かにクッキリ鮮明だ。
恐らくディスプレイ側のスケーリング性能の違いやコントラストの違いも効いているのだろう。
今のところ映像が激しい動きをするソフトは持っていないので、残像感がどうこうと言うことはない。
暗いシーンの多いソフトも持っていないから、今のところ特に不満は抱いていない。
地上デジタル放送
「 TH-26LX500 」にはアンテナケーブルが付属しないため、新たに購入する必要があった。
共用アンテナで地上デジタル放送は受信されているのか、試しにアンテナケーブルを地上デジタルチューナー端子に接続してみたところ、あっけなく受信成功。
地上デジタル放送に対応していない共同受信設備はまだまだ多いらしいが、我が家はラッキーであった。
映らなかったら自前で UHF アンテナを設置して遊ぼうと思っていたのだが、それは BS/CS アンテナで行うことになるだろう。
HD 放送はさすが精細である。
今話題の姉歯元建築士の顔は、ブラウン管の SDTV で観ると年齢の割に綺麗に見えたが、HD 放送で観ると年齢相応にボコボコで気持ち悪い。
HD 放送のドラマ番組では、中年に差し掛かった女優の若作りがバレバレだ。
精細なだけに、カメラのピントがずれているとはっきり判ってしまうのも気になる。
SD のアップコンバート放送では精細感はないが、ザラザラしたノイズのない、スッキリとした感じは好ましい。
液晶 TV が苦手とされる、動きの早いスポーツ映像はどうか。
ニュース番組でフィギュアスケートの模様が16:9の HD で放送されていたのを観た。
カメラが選手を追ってパンニングすると酔いそうになる。
カメラが静止して、その中で選手が動いている場合は違和感はない。
パンニングで酔いそうになるのは TV を観ている位置が画面に近すぎるということが大きい気がする。
目が画面にピントを合わせようと追従するのに忙しい感覚がある。
地上デジタル放送では、番組表を見ながらチャンネルを選んだり、TV 番組を画面に表示しつつ、ニュースや天気情報、交通情報などをブラウジングできたりできる。
私の環境だと常時 Internet 接続されている PC を使って Web 配信されている番組表やニュースなどの類を見ることができるからあまり有り難みはない機能だが、リビングに TV を設置している場合は便利そうだ。
せわしない朝方に、ニュース番組でお目当てのコーナーが始まるまで待つ必要がないのだから。
ちなみに「 TH-26LX500 」は地上デジタル放送チューナーを2台搭載しているので、一画面に異なるチャンネルを表示できる。
個人的にはあまり使い道がない機能だが。
あと「 TH-26LX500 」のせいではないが、放送エリアの関係でサンテレビと KBS 京都を受信できないのが残念だ。
地上アナログ放送
「 TH-26LX500 」は地上デジタル放送チューナーと地上アナログ放送チューナーの入力端子が別々になっている。
現在設置している VHF・UHF 分配器では3つまで信号を分配できるのだが、PC 2台と「 TH-26LX500 」の地上デジタル放送で全部使い切ってしまったため、「 TH-26LX500 」では地上アナログ放送を受信していない。
まとめ
購入の目的とは合致しており、総じて満足度は高い。
ただ、お値段も高かった。
残像低減機能やダブル地上デジタル放送チューナーにこだわらなければ、SHARP の「 LC-26GD6 」「 LC-26AD5 」や Victor の「 LT-26LC70 」の方が黒潰れが少ないと言われているし「 TH-26LX500 」より安い。
HDTV はまだまだ発展途上の製品で、あらゆる面で優れた定番機種というものはまだ登場していない。
それに26インチクラスの場合、製造効率の問題から韓国製液晶パネルが採用されていることや、売れ筋が32インチから37インチクラスということもあって、今後は機能の向上よりもコストパフォーマンスが優先されるかもしれない。
何を必須条件にするのかをよく考えてから製品を選ぶべきである。
投稿者 Dormeur : 11:21 PM | コメント (1) | トラックバック
décembre 21, 2005
『かみちゅ!』を観た
録画はしたけど観ないままだった TV 番組を PSP で消化しようということで、手始めに選んだのは『かみちゅ!』。
今年の7月から10月まで朝日放送で深夜に放送されていたアニメーション作品である。
絵柄が可愛らしかったので気になって一応は録画しておいたものの、「よくある学園コメディ萌えアニメかな」と思って全然期待していなかった。
しかし観てみると意外に良い出来でびっくり。
一言で評すると「スタジオジブリ製作の映画+大林宣彦の尾道三部作+萌え」という感じの作品である。
物語
舞台は瀬戸内の港町。
具体的な名前は作中で語られないが、モデルは尾道らしい。
主人公は中学生の少女、一橋ゆりえ。
内気で大人しく、舌足らずな喋り方で、中学生というより小学生に見える。
いかにもオタクな人が萌えそうな造形である。
そんな彼女はある日突然神様になってしまう。
いや気持ちは判りますが頑張って続きを読んでください。
何せ本作冒頭からして唐突だ。
中学校の昼休みに、昼食を摂っているゆりえが友人の光恵に話しかける。
「光恵ちゃん」
「んー?」
「わたし、神様になっちゃった」
「何の?」
「わかんない。昨日の夜、なったばっかだから」
どういう経緯で神様になったのか説明は一切なし。
観ている者には最後まで判らないままだ。
ここを受け入れないと話が進まないのである。
「神」様であり「中」学生、ということで「かみちゅ」。
ゆりえが神様になったことは、神社の娘である同級生の祀(まつり)の仕業で広く知られるところになるのだが、誰も疑問を抱くことなくそれを受け入れる。
マスコミがゆりえのもとを訪れることもないし、実生活上特別扱いされることもない。
ただ、神様になったことで相談事を持ち掛けられたり、神の国に入り込んだり、物の怪と会話したりする。
ゆりえはアニミズム的な世界における神なのだ。
彼女は強大な神通力を秘めているが、その力を思い通りに使うことはできない。
恋心を抱いた少年の心を操ることもできない。
しかし素直で思いやりのあるゆりえの気持ちは神通力を呼び起こし、人々に幸福をもたらすことになる。
そんな彼女の少しファンタジックな日々が一話完結形式で描かれていく。
表現
全編を通して丁寧に作られているなという印象を受ける。
特に第一話の作画には驚かされた。
スタジオジブリの映画作品かと思うくらい豊かに人物たちが動く。
さすがに第一話の質が一貫して続くわけではないが、粗製濫造な現在のアニメ業界にあって質の高さは抜きん出ている。
マニアではないから見抜けていないだけかもしれないけれど、少なくとも作画が明白に崩れている部分はなかった。
演出面では、作品を通してゆったりと優しい時間が流れているのが特徴的だ。
さらに黒電話、ダイヤルでチャンネルを選ぶ TV といった小物もあいまって、ノスタルジーを刺激する。
激しい葛藤や感情のぶつかり合いはない。
時代を切り開く新しさや批判的精神というものは全くなくて、ぬるく心地よい世界。
ノスタルジアへの逃避と批評家には批判されそうだけれど、これだけ意図的に作られていればいいんじゃないのと思う。
暴力もパンチラみたいな性表現もないから、子供にも安心して観せることができる。
少々乙女チックで初々しい恋愛描写に『耳をすませば』みたいな毛恥ずかしさを覚えるが、小学生くらいの娘さんを持つ30代のお父さんが、娘さんと一緒に観てくれたらいいなと思った。
個人的には子供たちに大人気だという『ふたりはプリキュア』よりも本作をオススメしたい。
年を取るとどうも真っ直ぐな「努力・友情・勝利」のノリや現代的なキャピキャピした女の子のノリにはついていけないのだが、世のお父さん方もそうなのでは?
日曜日の朝夕あたりの、家族で TV を観ることができる時間に放送されていなかったのが残念だ。
ついでに、オープニングとエンディングに流れる歌もなかなかいい。
両方ともアイドルソングといった感じで、前向きで明るい歌詞と曲調だが作品にマッチしている。
オープニングテーマはアコースティックサウンドに乗って、爽やかに流れながら舞い上がっていく。
エンディングテーマはゆりえ役の人が歌っており(元々ミュージシャンでデビューした人らしい)、ちょっとオールデイズ風味でノリノリだ。
DVD とか
本作は8月から全8巻の DVD が毎月1巻ずつ発売されている。
TV 放送では全12話だったが、DVD では全16話となるらしい。
かなり気に入ったし未放送のエピソードも観たいので、思い切って購入することにした。
既に発売されている4巻までと、残り3巻までの注文を完了。
ちなみにTV 放送されたエピソードは PSP 向けの動画配信サービス「 P-TV 」でも1話210円で有料配信されているので、未見のPSP ユーザーはそちらで何話かご覧になるのも一興かと。
なお12月16日、平成17年度文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で優秀賞を受賞したことが発表された。
これを機に、本作がもう少し広く知られればいいなと思う。
投稿者 Dormeur : 12:40 AM | コメント (0) | トラックバック
décembre 20, 2005
先日、結婚式に出席して印象に残ったこと
披露宴で私のテーブルを担当していたウェイターが、若い頃の初芝清にそっくりだった。
投稿者 Dormeur : 11:52 PM | コメント (3) | トラックバック
décembre 16, 2005
名将、逝く
2005年12月15日、仰木彬さん逝去。
7年前だったか8年前だったか、アルバイト先でプロ野球シーズン終了の打ち上げの酒宴。
景品としてもらったのはオリックス・ブルーウェーブグッズの詰め合わせだった。
その中に仰木監督の写真があしらわれた下敷きがあった。
「こんなん貰っても使い道あらへんがな」
そう思ってずっと紙袋に入れっぱなしにしていた。
訃報に接して、下敷きの存在を思い出す。
こんな形で使う時が来るとは。
ありし日の姿を見つめつつ、 LAPHROAIG を飲む。
塩味が、涙を啜るように染みていく。
仰木彬の歴史はパシフィック・リーグの歴史であり、パシフィック・リーグの歴史は仰木彬の歴史でありました。
貴方は紛れもなく、私の青春の一部を形作ってくれた方です。
ありがとう仰木さん。
投稿者 Dormeur : 11:56 PM | コメント (0) | トラックバック
décembre 05, 2005
PSP を買った
深夜に放送している気になるアニメ番組を録画するものの、どうも腰を落ち着けて見るのが億劫で、HDD の肥やしとなる一方である。
この状況を打破しようと携帯動画プレイヤーの導入を考えていた。
折角沢山 PDA を持ってるんだからそれを使えばいいじゃないか、という意見もあるだろう。
確かに、例えば CLIE TH55 なら TCPMP という優れた動画再生ソフトウェアがある。
しかし PDA の動画処理能力には力不足な感があるうえ、試してみたところでは、画面いっぱいに広げて動画を再生するということができないようなのだ。
折角の広い画面も宝の持ち腐れである。
HDD の大容量を生かして、新型 iPod を動画プレイヤーとして使うことも考えたが、店頭で実機を見たところ動画プレイヤーとして使うには画面が小さいと感じた。
先日発売されたばかりの COWON A2 は MPEG4 で圧縮して PC に保存してあるファイルを変換することなく再生できるのが魅力だが、価格が4万円以上と高いことに加えて HDD の容量が 20GB で心もとない。
そこで目をつけたのが PSP。
4.3 インチとなかなか大きい液晶画面にそこそこ力強いマルチメディア処理能力を備えている。
バッテリーが劣化してもユーザーが簡単に交換できるし、動画を見ている間本体を持ちやすい形をしている。
そして比較的安価だ。
発売中の「ギガパック」は本体に加えてケースやイヤホン、1GB のメモリースティック Pro Duo が付属して定価31,290円である。
もともとは携帯ゲーム機だから、動画を観るのに飽きればゲーム機として使えばよい。
というわけで、思い切って購入してみた。
SOFMAP で購入し、店舗独自の保障制度を加えておよそ32,000円といったところだ。
PSP で動画を見るにあたっては、PC 上で 動画ファイルを PSP 用の動画形式に変換したうえで、メモリースティックの特定のディレクトリにファイルを転送してやる必要がある。
私の採用したやり方はこうだ。
まず DivX/Xvid で PC の HDD に保存してある動画ファイルを、「携帯動画変換君」を使って「 H.264/AVC 形式・QVGA サイズ・映像368kbps・音声128kbps 」に変換し溜めておく。
そして出掛ける前に PSP を PC に繋いで「 PSP 動画転送君」を用いて一気に転送する。USB2.0 で転送されるだけあって、思っていたより PC から PSP へのファイル転送は早く感じた。
実際に使用してみるとかなり満足度が高い。
動画の表示サイズはオリジナルサイズ、上下方向にフルサイズ、画面フルサイズ、ズームしてフルサイズ、の4種から選べる。
元の動画ファイルが16:9で保存してあるものはオリジナルサイズだと4:3になってしまうが、画面フルサイズで見るとちゃんと16:9で観ることができる。
なかなか迫力があって感動的だ。
この辺の画面変更の操作や、早送り、ジャンプ、中断、ファイル選択といった操作は本体付属のボタンでサクサク行えて快適である。
さすが携帯ゲーム機だけある。
PSP に適した形で動画ファイルが変換されるため、表示される動画は 30fps 固定であるもののコマ落ちもなくスムーズ。
上記の設定だと30分アニメで1本およそ100MBの容量。
1GB のメモリースティックなら9本から10本は入る。
映画なら2本入るか入らないかというあたりだろう。
付属のイヤホンはボリュームがあまり取れず、電車内での使用においては騒音のために台詞が聞き取りづらいので KOSS The PLUG に交換した。
これで十分な音量を確保できている。
お陰様で溜まりに溜まった動画ファイルも順調に消化中だ。
PC で TV を録画・保存するタイプの人は「動画プレイヤーとしての PSP 」を一度検討してみては如何だろうか。
ちなみに「ギガパック」はそろそろ販売終了という噂があるのでご注意を。
商売時のクリスマスシーズンを前に終了ってのも妙な話だけど、お買い得な価格設定にしすぎて「売れば売るほど赤字」な代物なのかもしれない。




