量が多いので二つに分けます。
小村あゆみ『ハイブリッドベリー』(第二巻、マーガレットコミックス)
ISBN:4088478444
男子に混じって実戦で野球をやることになったヒロイン。
全くの素人だった彼女が、彼女ならではの無茶苦茶なやり方で守備に打撃に開眼。
初の対外ゲームも盛り上がって終了し、マネージャーも加わって、いよいよ甲子園目指して公式戦が始まるのだが……この巻であっさり完結。
全国高校野球に女子生徒は出場できないから当然だけど。
この作品で野球の面白さを知る女の子が少しでも増えてくれたらうれしいな。
こうの史代『ぴっぴら帳』(アクションコミックス)
ISBN:4575937002
「ぴっぴら帳」と書いて「ぴっぴらノート」と読む。
『夕凪の街 桜の国』でブレイクしたこうの史代の作品。
風呂なしアパートで貧乏暮らしな20歳前後のヒロインとインコの「ぴっぴらさん」が共に過ごす日常を描いた4コママンガである。
スクリーントーンを殆ど使わない、どこか懐かしい感じの絵柄がほのぼのした空気を醸し出している。
こうの史代『ぴっぴら帳 完結編』(アクションコミックス)
ISBN:4575938904
『ぴっぴら帳』の第二巻目にして完結編。
いきなり装丁も厚さも一変してます。
ラブコメ度がアップ、ジャンボセキセイとカナリアが加わってギャグもアップ。
こうの史代『こっこさん』(宙出版)
ISBN:4776791277
小学生の女の子、やよいはある日の帰り道にニワトリに出会う。
彼女はそのニワトリに「こっこさん」と名づけて飼い始めるが、可愛げの欠片もなく凶暴で傲慢なこっこさんに振り回されるばかり。
そんなやよいとこっこさんを中心に展開するドタバタコメディであり、ちょっと心温まる日常ドラマでもある。
コマの使い方のうまさは流石、キャリアの長さを感じさせる。
こうの史代『長い道』(アクションコミックス)
ISBN:4575939625
甲斐性なしで貧乏な男、荘介のもとに、いきなり道という名の女性がやってくる。
酔った勢いで彼女の親が二人の結婚を決めてしまったのだ。
何故か結婚を受け入れている、暢気で変わり者の道。
道は全然好みのタイプではないが家事要員に使えると思い結婚を承諾した荘介。
基本は緩やかに流れる二人のおかしな夫婦生活を描いた1話4ページほどのコメディ。
しんみりした展開になったかと思えばオチがつく。
だけどどこかノスタルジックでもあり切なくもある。
もはや職人芸と言っていいだろう。
田中ユキ『神社のススメ』(第1巻-第2巻、アフタヌーン KC)
ISBN:406314366X
ISBN:4063143856
神社の神職として働き始めた青年を主人公にしたラブコメディ。
一般になかなか馴染みのない神社という業界の内情が描かれていて勉強になる。
おりもとみまな『魔法少女猫 X 』(全2巻、角川コミックスドラゴン Jr.)
ISBN:4047123803
ISBN:4047123935
ロリコンエロマンガかと見紛うカバーイラストで、部屋に連れ込んだ女性の目に触れれば退かれまくること必至。
出版にあたって出版社の内部規定に引っかかり、編集者に台詞を改変されたことを作者が自らの web サイトで公開して話題になった。
基本はエロ度の高いラブコメギャグ。
突然変異により人間の姿で生まれる動物「獣人」が社会に溶け込んで暮らしているという設定で、表紙の少女はあくまで主人公の飼っている「猫」である。
女の子が首輪をつけられようが、乳が出ようが下半身が丸出しになろうが、動物だから許される。
動物だから人権はなく、主人公が平気で彼女の顔面を拳で殴ったりエルボードロップを入れたり、ボディーブローを入れるのも大丈夫。
……ということなのだが、暴力はあまり愉快なものではない。
成人指定のない雑誌・単行本で流通してしまうのはちょっとまずいような気がする。
大高忍『すもももももも ~地上最強のヨメ~』(第1巻-第2巻、ヤングガンガンコミックス)
ISBN:4757514441
ISBN:475751509X
押しかけ女房もののラブコメディ。
主人公は武術家の名家に生まれながら、武術をせず検事を目指す普通の高校生。
しかし武術家の親同士の勝手な約束で、可愛らしい外見とは裏腹に常人を超える戦闘力を持った少女、もも子を許婚として迎えることになってしまう。
一方的に主人公に惚れこんでいるもも子に煩わされる中、さらに彼は武術家の勢力争いに巻き込まれ、刺客に命を狙われる羽目になる。
テンポのよいギャグと、萌えを誘う女性キャラクターたちが魅力的。
秋山はる『すずめすずなり』(第1巻、アフタヌーン KC)
ISBN:4063143864
「朝6時半に住人一同が集まって朝食を摂る」という奇妙なルールのあるアパートに入居した主人公と住人たちの人間模様をコメディタッチで描いている。
職場の女性に恋して足掻く主人公と、主人公に恋する大家の娘(中学生)の運命やいかに。
水兵きき『みかにハラスメント』(ガンガンコミックス)
ISBN:4757513933
ヒロインが半裸で生活させられたり、犬耳・首輪をつけられて犬の格好をさせられたり、幼児服やおむつを着せられたりする表題作は少年誌に掲載されたとは思えないほどエロマンガ風味。
ってことで発売直後は印刷部数が少ないところへ客が殺到したので、入手困難だった。
やぶうち優『ないしょのつぼみ』(第1巻、ちゃおコミックス)
ISBN:4091370799
小学5年生の女の子、立花つぼみを主人公にした性教育マンガ。
学習雑誌の「小学五年生」に連載された作品だから対象読者はまさに主人公と同じ。
つぼみと彼女の友人たちの恋心に、つぼみの母の妊娠、第二次性徴の戸惑いが絡んでいく。
医学的な説教くささや露骨さは巧みに回避しつつ、押さえるべきポイントはきっちりと押さえられている。
しかし少女マンガ的恋愛描写が読んでてこそばゆい。
かずといずみ『貧乏姉妹物語』(サンデー GX コミックス)
ISBN:409157341X
母は死別、父は借金を作って失踪したため、風呂なしボロアパートで二人きりで暮らす15歳と9歳の姉妹の日常を描いた作品。
普通は児童福祉施設なり生活保護なりが絡んでくるはずだが、二人は保護者なしに姉のアルバイトのみで生計を立てていて、行政が全く介入していない。
近所の住人に生活を助けられている様子もない。
「法律が変わって中学生以上から大人と同様に働けるようになった」というご都合主義的な設定で済ましているが、これって実は「小さな政府」がもたらす福祉切捨てのディストピア的社会なのでは?
健気な9歳の妹には萌えるが、その辺の残酷さが気になる。
陽気婢『日本の裸族』(ヤングマガジンコミックス)
ISBN:4063235424
街で見かけたとある女性に恋した主人公の大学生。
彼女と話す機会を得て、いい雰囲気になったと思うのも束の間、彼女には小学生の娘みかさがいることが発覚。
しかもみかさは全裸になると超人的な力を発揮する不思議な少女だった。
全裸生活を提唱し社会運動を行う集団にみかさは狙われ、主人公もまた彼らの引き起こす騒動に巻き込まれていく。
1980年代末ごろのノリを多分に残した表現が懐かしい。

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