もう2005年度も半分過ぎようとしていますが。
北村薫『覆面作家の愛の歌』(角川文庫)
ISBN:404343202X
表題作で使われているトリックがすぐに理解できず、自分の頭の悪さを痛感した。
今でも答えを見ずにトリックを説明できない。
北村薫『覆面作家の夢の家』(角川文庫)
ISBN:4043432038
「去年、マリエンバートで」のギャグには笑った。
多分、一生忘れないと思う。
最後のくだりは痒くて悶絶しそう。
中谷宇吉郎『雪』(岩波文庫)
ISBN:4003112423
雪の結晶の研究者であり、優れた文筆家としても知られる中谷宇吉郎。
彼が自らの雪の研究について一般向けに記した本。
戦前に書かれた本とは思えないほど平明な文章だ。
中学生から高校生あたりに科学する心を伝えるのにはうってつけなんじゃなかろうか。
安野モヨコ『美人画報』(講談社文庫)
ISBN:4062747936
マンガ風のイラストがついたエッセイ。
マンガ家という過酷な仕事をしつつも、キレイであろうとあれこれ美容を試したり、美について語ったりといった内容。
決して高尚なものではないけれど、美への情熱がくだけた文章でよく伝わってくる。
話し言葉でガンガン切り込んでいくスタイルが嫌味なく似合ってて、女性読者に人気が高いのも納得。
清涼院流水『コズミック 流』(講談社文庫)
ISBN:4062646498
清涼院流水『ジョーカー 清』(講談社文庫)
ISBN:4062648466
清涼院流水『ジョーカー 涼』(講談社文庫)
ISBN:4062648695
清涼院流水『コズミック 水』(講談社文庫)
ISBN:4062648687
もともとは『コズミック』『ジョーカー』という単体のミステリー小説なのだが、文庫化にあたって分冊されている。
冒頭で「流→清→涼→水」の順番に読むよう著者が強く薦めているので、それにしたがって読んでみた。
『コズミック』では「密室卿」なる人物が「1200の密室で1200人が殺される」という予告を行い、その通りさまざまな密室で人間が殺されていく。
その捜査にあたるのは、350人の探偵を抱える組織、日本探偵倶楽部(JDC)。
『ジョーカー』は『コズミック』の作品世界における事件の少し前の物語で、登場人物は共通である。
陸の孤島となった幻影城で行われる、装飾的密室連続殺人事件を描いている。
密室殺人のインフレ、探偵のインフレ。
多用される言葉遊び、メタフィクション的構成とトリック。
マンガのキャラクターのような、現実離れした造形と推理法を持つ探偵たち。
型破り、荒唐無稽もいいとこで、探偵たちが真相に近づいていくたびにズッコケそうになる。
『コズミック』の犯人が明かされたところでは「ハァ?」と口に出してしまいそうになった。
作者は既存のミステリー小説を踏まえた上で、それらを全部ぶっ潰しにかかっている。
決して主流にはならないだろうが、ミステリー小説の歴史には残るであろう奇書。
別役実『虫づくし』(ハヤカワ文庫)
ISBN:4150501432
虫について、真面目な文体で嘘八百な考察を繰り広げている作品。
ニヤニヤ笑いを呼び起こす。
ロバート・コーミア『フェイド』(扶桑社ミステリー)
ISBN:4594011454
清涼院流水が作中で激賞していたので読んでみたミステリー小説。
この作品において用いられている「作中内小説」の物語構成が、清涼院流水に多大な影響を与えていることがよくわかる。
清涼院流水が言うほど結末は衝撃的ではなかったけど、つまらなくもなかった。
山際淳司『エンドレスサマー』(角川文庫)
ISBN:4041540526
著者のおなじみである、1980年代半ばの様々なアスリートたちを描いた実録もの。
北村行孝、三島勇『日本の原子力施設全データ―どこに何があり、何をしているのか』(講談社ブルーバックス)
ISBN:4062573458
原子力発電所以外にも、日本にはいくつもの原子力関連施設がある。
それらの立地場所や業務内容を網羅するとともに、原子力発電や原子力事故、安全対策について解説した本。
原発大国日本に住むなら読んでおきたい。
豊田泰光『サムライたちのプロ野球―すぐに面白くなる7つの条件』(講談社プラスアルファ新書)
ISBN:4062721953
日本プロ野球に対する批判と提言を記した本。
著者の昔はよかった式の論調はいつものことなので置いとくとして、現役時代のエピソードは面白く、プロ野球改革のための提言は大筋で同意できる。
ただし、記述は実現のための方法論にまでは至っていない。
セ・パ交流戦については実現しましたね。
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