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mai 29, 2005
『ドラマCD ひぐらしのなく頃に(鬼隠し編)』
ノベルゲーム『ひぐらしのなく頃に』の一編、「鬼隠し編」がドラマ CD になり先日発売された。
CD3枚組で、時間にして4時間弱。
それでも原作と比べると地の文はかなりカットされているし、ゲームの前半部分ではシーン自体のカットも多い。
台詞も合いの手を削って結合させているところが多い。
うまく編集して詰め込んだな、という印象。
楽しい学園生活を過ごしてきた主人公の仲間たちが豹変。
避けがたい惨劇へ向かう恐怖が『ひぐらしのなく頃に』の魅力の一つだけど、それが果たして声優の演技でどう表現されるかがまず注目される点だろう。
キャスティングは、まあ悪くないかな。
原作の主人公とその仲間たちは年齢は明示されていないけど中学生と小学生と思われることを考えると、ちょっと年齢が高めの声に思える。
でも許せる範囲内だ。
茶風林の大石蔵人は、『名探偵コナン』の目暮警部がどうしても重なってしまうので減点。
かないみかの北条沙都子も微妙なラインだが、小憎たらしさを出すには妥当なところか。
注目の豹変シーンだが、有名な台詞「嘘だッ!」に必ずエコーがかかっているのはイマイチ。
だけどそれ以外の豹変っぷりはなかなか雰囲気が出ていたと思う。
なかでもゲーム中では「哄笑だった」と記されているだけでニュアンスを掴めなかったのが、実はかなり狂った笑いであることが判る部分がある。
ブックレットに書かれた ID とパスワードを使って、公式サイトからダウンロードしないと聴けない部分ではあるけれど、あれは興味深かった。
そのほか、喉を掻き毟るシーンやドアに指を挟むシーンもうまく音声化されていたんじゃないだろうか。
ゲームでは御馴染みである最後の「どっかーん」音がなく、あっさり終わるのはちょっと寂しい。
「この惨劇の謎を解けるかな?解けないだろうな」と言わんばかりに「どっかーん」音でプレイヤーを突き放すのも『ひぐらしのなく頃に』の特徴的な演出なのだけど。
このドラマCD は恐らくゲームを一度プレイした人しか買わないと思う。
だが、プレイしたことがない人が『ひぐらしのなく頃に』の世界に入るにあたってドラマ CD を選ぼうというのなら、3400円のドラマ CD より1575円のゲームの方をプレイした方が恐怖感と満足感が高い、と言っておきたい。
価格とボリュームを勘案してもそうだし、音声のインパクトより視覚のインパクトが勝る。
それに、太っ腹なことだけど実は「鬼隠し編」は体験版として無料で丸々プレイできる。
PC 持ってないんです、とか絵が気持ち悪くて耐えられません、とか文字を追うのが苦痛、というのでなければまずはゲームから始めよう。
で、ゲームを一度プレイした人については、熱心なファンであれば買ってもいいんじゃないかな、という感じ。
シナリオはほとんどゲームのシナリオの切り貼りで、文章に書き起こしても目新しいところはない。
身近に買った友達が居るなら、その友達に借りて済ませる程度でも充分な気がする。
ところで、公式サイトによれば、封入されているアンケート葉書を返送すると抽選で出演者の寄せ書きサインが当たる、とされている。
でも私の買ったものにはアンケート葉書なんて入ってなかった。
別にサインなんて要らないからいいけどさ。
投稿者 Dormeur : 09:08 PM | コメント (0) | トラックバック
mai 28, 2005
DVD 『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』を観た
1970年代以降に生まれた男性なら大抵、子供の頃にテレビアニメや特撮ヒーローのおもちゃで遊んだ経験があると思う。
私もいろんなおもちゃで遊んだものだ。
『ウルトラマン』の人形、『キン肉マン』の人形(「キン消し」)、『太陽戦隊サンバルカン』のロボット、『電子戦隊デンジマン』のヘルメット、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』のロボット。
そして、『超時空要塞マクロス』の「ヴァルキリー」。
「ヴァルキリー」は作中で主人公の属する軍隊が使用している兵器で、アメリカ空軍の戦闘機 F-14 Tomcat がそのデザインのモデルになっているようだ。
飛行機の形態、飛行機から手足が生えたような形態、人型の形態、の3タイプに変形する。
私の持っていたおもちゃもそれを再現していた。
メーカーの設計者は結構苦労したんじゃないかと思う。
『超時空要塞マクロス』という作品自体は1982年から1983年にかけて TV 放送されたアニメーションドラマ。
ジャンルとしては SF ロボットアニメになる。
制作にはアニメマニア出身の若手スタッフが多数参加。
SF にラブコメ・美少女アイドル歌手といった要素を盛り込んで、世代の近いアニメマニアの支持を得た。
1980年代のオタク文化を語る上では欠かせない作品だ。
小学校にも通っていない頃のことなので、私は物語も判らずヴァルキリーを変形させて遊んでいたけれど、作中に流れていた歌は印象深く記憶していた。
『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』はテレビ放送の成功を受けて制作された劇場版映画で、1984年に公開されている。
その10年後の1994年、私は高校生だったが、TV 版の続編となる『マクロス7』の放送が始まるときに、番組宣伝の一環としてだろう、この映画が TV 放送されたことがある。
後半からしか観ることができなかったのだが、そのときに『マクロス』という作品の物語の肝は「歌で敵を倒す」という点にあることを初めて知ったのだった。
その後『マクロス7』の本放送と、『超時空要塞マクロス』の再放送を何話か観ている。
それからまた10年経った先月、唐突に私の中で「マクロス・ブーム」がやってきた。
まず、作中で流れる歌の CD を購入。
そしてとうとう、映画の DVD を買ってしまったのである。
改めて映画の初めから観てみると、どうにも舞台設定を説明出来ていないことに気づく。
映画はまず謎の宇宙人の会話シーンから始まって、超巨大宇宙戦艦マクロスが画面いっぱいに映し出されたあと、アイドル歌手リン・ミンメイのコンサートシーンへと繋がる。
そこでコンサート会場はマクロスの中に作られた都市の中にあって、住民は5ヶ月間そこで暮らしていることやマクロスが謎の宇宙人に度々襲撃されていることが判る。
だがマクロスの航行の目的が何なのか、何故民間人が乗っているのかといったことへの説明が全くなされていない。
TV 版では、マクロスは宇宙から落ちてきた異星人の巨大宇宙船で、地球人の5倍サイズの異星人の存在を知った地球人がそれを10年かけて修復したところ、その異星人の襲撃を受けてマクロスが宇宙へ飛び立つという流れになっている。
映画版ではマクロスは地球から太陽系の外縁にワープしてしまい、地球に帰還しようとしているところという設定らしい。
ちゃんと作中で明示して欲しいものだ。
それはさておき、異星人の襲撃を受けたマクロスは、敵兵の侵入を許してしまう。
防衛軍の戦闘機、ヴァルキリーのパイロット一条輝は上官の早瀬未沙の命令を無視し、侵入した敵兵を追撃。
その途中、襲撃の混乱で孤立していたリン・ミンメイを偶然救出するのだが、コントロールを失ってマクロスの機関部に閉じ込められてしまう。
マクロスは敵を一旦撃退し、二人も救出される。
その事故をきっかけに二人は親密になる。
憧れのアイドルスター、ミンメイにデートの誘いを受けた輝は彼女をヴァルキリーに乗せて宇宙飛行に連れ出す。
ミンメイのマネージャーと未沙も彼らを追って来るが、地球人を生け捕りにして調べようとする異星人に襲われ、援護にやって来た輝の先輩パイロット共々、異星人に捕らえられる。
異星人が地球人よりも遥かに巨大な人間型の生物で、男と女が同じ場所に居ることに驚愕していることを知る輝たち。
彼ら異星人ゼンドラーディは男性のみで構成されていて、戦闘に関する事柄しか知らず文化を持たない。
ゼントラーディは女性なしに人工生殖を行っており、同じく女性のみで構成され文化を持たない異星人メルトランディとの戦闘に明け暮れている。
それゆえに、文化を持ち男女が共存している地球人に酷くショックを受け、歌を聴くだけで戦闘不能に陥る始末なのだ。
輝と未沙の二人は異星人の元を脱出して地球に漂着するが、地球は既に異星人の攻撃を受けて荒廃しており、人類は全滅していた。
ショックを受け初めて弱さと女性らしさを見せる未沙を見て、ミンメイに惚れられているにも関わらず輝は未沙に魅かれてしまう。
未沙もまた、絶望せずに事にあたり優しく彼女を支えようとする輝に魅かれ、二人は結ばれることに。
二人が地球上で発見した異星人の遺跡からの通信により、彼らはマクロスに救助される。実はゼントラーディもメルトランディも、そして人類も、異星人プロトカルチャーの遺伝子技術によって作られた生物なのだった。
遺伝子技術によって男性・女性それぞれが単独で子を作れるようになったプロトカルチャーは、ゼントラーディとメルトランディに分かれて戦争を繰り返した挙句、一部が地球に逃げ延びて人類を作り滅亡したのだ。
ここまでが作品の前半。
後半については簡単に紹介しよう。
輝と未沙はマクロスでミンメイと再会を果たすが、輝は未沙とミンメイを巡って修羅場を迎える。
もはやメロドラマである。
そこへゼントラーディとメルトランディの大規模交戦が始まり、マクロスも戦闘に巻き込まれる。
マクロス側はプロトカルチャーが遺した歌を解読し、その歌を唯一の武器として、人類存亡を賭けた戦いに挑んでいく……。
この最後の戦闘シーンが最大の見どころ。
リン・ミンメイの歌う「愛・おぼえていますか」に乗って、宇宙空間を無数のミサイルと光線が飛び交い、爆発光が瞬き、ヴァルキリーが舞う。
その動きのアクロバティックなこと。
そのスペクタクルの見事なこと。
格好よさに圧倒される。
私は特にロボットアニメが好きって訳じゃないけど、この部分はお気に入りだ。
映画館のでっかいスクリーンで観たかったなあ。
セルフィルムの質感、人物描写、リン・ミンメイの歌と振り付けに時代を感じるものの、一度は観ておきたい作品である。
ところで、輝の声を担当している長谷有洋は1996年にマンションから転落死しているらしい。
飛び降り自殺と噂されているが、詳細は明らかでないという。
知らなかった。
合掌。
投稿者 Dormeur : 01:53 PM | コメント (0) | トラックバック
mai 25, 2005
『さよなら、さよならハリウッド』を観た
記憶にある範囲では、ウディ・アレンの映画は観たことがない。
でも昔から有名な映画監督だ、というのは知っている。
結構歳取ってるはずだよなあ、と思ってちょっと調べてみると今年で70歳。
それでもまだ現役で監督・脚本・主演を担当して映画作ってるんだから凄い創作意欲だ。
主演はしないがエリック・ロメールも高齢にも関わらず映画作ってる凄い人である。
日本で彼らに匹敵する人物というと、66歳で未だにマンガ連載を複数抱えている水島新司くらいだろうか。
さて、『さよなら、さよならハリウッド』( Hollywood Ending )である。
現在日本で公開中だけど、2002年の作品。
ジャンルとしてはドタバタコメディか。
ウディ・アレンが演ずるのは、かつてアカデミー賞を二度受賞したことがあるが、今ではすっかり落ちぶれてしまった映画監督、ヴァル。
離婚した彼の元妻は映画プロデューサー。
ヴァルの才能を信じている彼女は、新作ハリウッド映画の制作にあたって、恋人の映画会社重役にヴァルを売り込む。
妻を寝取った男と自分を裏切った女のもとで映画は作れない、とヴァルは監督のオファーを断るが、ひと悶着の末ヴァルはその作品の監督を務めることになる。
しかしクランクイン直前、彼は心因性の失明状態になってしまう。
目が見えないことを隠し、何とかヴァルは映画の撮影を進めていこうとする。
映画は無事完成するのだろうか……という物語。
何かに怯えたようにキョドりながら洪水のように喋るアレンはまるで小動物のよう。
ギャグは腹を抱えてゲラゲラ笑うタイプではなくて、苦笑させられるタイプの笑いだ。
最後は「ありえない!」と思わざるを得ないギャグでハッピーエンドになる。
あのオチはアレン流の二重の皮肉だろう。
『さよなら、さよならハリウッド』っていう邦題を付けた人は上手い。
投稿者 Dormeur : 12:24 AM | コメント (0) | トラックバック
mai 22, 2005
『水玉の幻想』『悪魔の発明』を観た
先日髪を切りに行ったときのこと。
毛を染めている間の時間待ちに、『関西ウォーカー』を読んでいた。
さて次に観に行く映画はどれにしようかな、と映画情報ページを眺めていると、『悪魔の発明』という文字が目に入った。
ダメ学生だったとはいえ、そのへん反応してしまう。
「ヴェルヌのアレか?」と思ったら、ビンゴ。
ジュール・ヴェルヌの小説を原作に、1950年代に発表されたチェコ映画らしい。
今年はヴェルヌ没後100周年。
「ヴェルニアンの端くれとしては観に行かないと」「チェコ映画でヴェルヌ原作ってことはアニメかな」程度の気分で何の前知識もなく劇場に向かった。
運命的な出会いとも知らずに……。
『水玉の幻想』
上映が始まる段になって、初めて『悪魔の発明』との同時上映で『水玉のなんとか』とかいう作品が上映されることを知る。
まずこちら、『水玉の幻想』からの上映。
読解不能なチェコ語(?)のタイトルとスタッフロールが流れたのち、雨がガラスを打ち付けている窓辺が、鮮やかなカラーで映し出される。
フォーカスがゆっくりと変わると、窓辺には親指程度のガラス製の人形が並んでいるのが判る。
カメラが右にパンしていくと、そのガラス人形を見ながらデッサンをしている青年がいる。
どうもデッサンはうまくいかないらしい。
紙が尽き、青年は物思いに耽る。
すると画面は科学映画のように、揺れる水面や波紋、葉の上の雫を映し出す。
雫の中の世界でガラスの熱帯魚が泳ぎだし、窓辺にあったガラスの人形がスケートを始める。
何とびっくり、ガラスを使ったパペットアニメーションだった!
タンポポの綿毛がピエロに変身し、優雅に滑る女性のガラス人形を追いかけていく。
綿毛君はどうやら彼女に恋してしまったらしい。
二人の間にガラスの壁が出現してしまい、前に進めない綿毛君。
彼の頭からピキーンと光の輪が出てガラスの壁は崩れ、破片に乗って綿毛君はガラス人形を追いかけ続ける。
しかし再びガラスの壁が現れて綿毛君は進めなくなり、悲しみに暮れながら彼は綿毛に戻っていく。
綿毛を映し出した水滴は葉から零れ落ち、画面は再び冒頭の青年を映し出す。
全ては青年の空想だったのだろうか……。
後で1948年の作品と知って二度びっくり。
戦後すぐなのにこんなに透明な美しさを込めた作品をカラーフィルムで製作して、今なお色褪せずに残っているとは……。
ガラス人形を使ったパペットアニメーションは後にも先にもこの作品だけらしい。
さすがガラスの国、チェコ。
『悪魔の発明』
間髪いれずに『悪魔の発明』の上映。
スタッフロールが流れたのち、ヴェルヌの本が積まれ、ノートが開いて置かれている机が映し出される。
モノクロ映画だ。
そこに主人公のナレーションが重ねられ、観客は物語へ誘導されていく。
またもびっくり、銅版画が動いてる!
ヴェルヌの小説は分類的には娯楽小説だから、銅版画による挿絵がある。
切り絵アニメーションだろうけど、あの挿絵が動いてるんですよ!
そこに実写の役者が違和感なく合成されて、あたかも本の中のヴェルヌ世界がそのまま目の前に出現したような感じ。
画面全体に縞模様のフィルターがかかっているし、室内の壁や小道具もいちいちご丁寧に銅版画の縞模様が描かれている。
屋外のシーンの背景も銅版画の書割で、わざと奥行感のない、平面的な画面が作られている。
役者をスチル写真にしてアニメーションと合成させているカットもあって、自由自在の特撮だ。
物語は、原爆を予見したとも言われる SFである。
蒸気機関車や自動車が地を走り、プロペラを大量装備した船が空を飛んでいる。
19世紀人が夢見た、科学の勝利した世界だ。
そんな中、「抑圧されたエネルギーの解放」を研究しているが、資金不足に悩んでいる科学者と助手の二人が誘拐される。
誘拐したのは、潜水艦で船を沈め、財宝を強奪している海賊。
科学者の技術を使った発明で、世界を支配しようとしているのだった。
呑気な科学者は、彼らが海賊であることにも研究を悪用しようとしていることにも気づかず、火山島の中に作られた秘密基地で資金提供を受け、研究を続ける。
助手は海賊の正体と目的に気づくが、科学者と引き離された上に軟禁され、科学者の研究を止めることが出来ない。
しかし彼は気球を作り、海賊の陰謀を記したメッセージを大陸に届けようとする。
更に彼は海賊の工事に協力する振りをして、島からの脱出を試みる。
助手の通報を受け、島には各国の連合艦隊が押し寄せて来る。
海賊は科学者の技術を使った超兵器で、艦隊を一網打尽にしようと迎え撃つ。
結末は観てのお楽しみ。
今時の SF 映画を観慣れた人間からすれば、物語の展開とアクションはあまりに牧歌的。
だけど銅版画の世界にはその緩やかさがマッチしている。
せせこましくてせっかちで、CG 頼みの現代人にはもうこんな映画は作れないんじゃなかろうか。
アニメの世界じゃ監督、カレル・ゼマンは有名人で、この『悪魔の発明』は日本でも彼の代表作としてよく知られているとか。
いやはや、今まで知らずに過ごしてきたことが恥ずかしい。
7月には DVD が発売されるようだ。
是非とも買わせていただきます。
投稿者 Dormeur : 11:46 PM | コメント (0) | トラックバック
mai 21, 2005
ブロードバンドで『おねティ』&マリーンズ
出かける予定だったので休日にしては早めに起きたのだけれど、調子が悪くて再び眠る休日。
空いた時間で、なんとなくブロードバンド・コンテンツを楽しんでみた。
去年だったかな、テレビアニメドラマの『おねがい☆ティーチャー』第1話を観たことがある。
第1話だけ無料配信であとは有料、という奴だったのだけれど、「続きを観てみようか」という気分になったのだ。
『おねがい☆ティーチャー』は2002年に WOWOW で放映されヒットしたラブコメディで、全13話。
高校生の少年、草薙桂は気分が落ち込んだときに仮死状態に陥る「停滞」という病気のため、長野県の田舎町で医院を営むおじ夫婦のもとで暮らしている。
彼はある日湖に宇宙船が不時着し、女性が出現するのを目撃。
その女性、風見みずほが地球を監視するために派遣された宇宙人であることを知ってしまう。
彼女は翌日主人公の担任教師に着任、しかも彼の家の隣のアパートに転居してくる。
成り行きから秘密裏に彼女と結婚し同居する羽目になった主人公。
共に過ごすうち、二人の間に恋が芽生えるのだが、地球人と宇宙人、生徒と教師という関係が障壁となり恋はなかなか進展しない。
主人公に思いを寄せるクラスメイトの存在と、主人公の持病も絡んで、物語は進んでいく。
前半、主人公は実に屁垂れだ。
いいムードになりキスというところで邪魔が入り、あたふたして先に進めないというコテコテのラブコメ展開。
もどかしくて、もう喉を掻き毟って動脈切って死にそう。
「コラ貴様さっさと押し倒して服を脱がして(以下自主規制)」と暴れたくなる。
後半は登場人物の関係がこじれて来て、修羅場あり、別離の悲劇あり、病気の種明かしあり、と来てハッピーエンド。
予定調和気味の物語ながら結局一日で最後まで観てしまった。
主人公が他の女性キャラクターに曖昧な態度を取って、ヒロインが嫉妬で不機嫌になるってのはラブコメではよくあるけれど、この作品の場合みずほ先生が『めぞん一刻』の音無響子にダブって見えて微笑ましい。
やはり響子さんは永遠のヒロインなのだろうか。
みずほ先生の声の人、井上喜久子姉さんは永遠の17歳らしいですが。
この作品の舞台は長野県の木崎湖周辺。
オタクの聖地巡礼(作品の舞台となった実在の場所を訪ねること)の人気スポットとして知られている。
地元の旅館も特設 web サイトを提供しているくらいだ。
でも作中ではせいぜい宇宙船の隠し場所が湖底っていうだけで、特に木崎湖周辺が舞台ということが物語を支えている訳ではない。
琵琶湖周辺でも猪苗代湖周辺でも成り立ちそうだ。
信州ならではの雰囲気が前面に押し出されているものだと思い込んでいたので、ちょっと肩透かしを食らった感じ。
しかし青春恋物語をやるなら、やはりのどかで爽やかなイメージがある信州がいいかな。
巡礼レポートを読んでいると、実際観光するにはなかなかよいところみたいだ。
いつか行ってみたい。
『おねがい☆ティーチャー』を観た後は、千葉ロッテマリーンズの公式サイトで有料コンテンツを観た。
今は So-net がコンテンツを提供しているのだけれど、かつてサービスが始まったときはジャストシステムがコンテンツを提供していて、私は1シーズンだけコンテンツ会員になっていたことがある。
ジャストシステムが1シーズンでコンテンツ提供をやめたのを機会に、私も有料コンテンツ部分に手を出さなくなった。
チームが不調だったし、継続して見続けようと思うほどのコンテンツでもなかったから。
今シーズンはマリーンズが投打噛み合い好調なので、プレイヤーが活躍するムービーが豊富にある。
大変満足、お腹いっぱいになった。
マリーンズにはこれからも好調を維持して、わくわくするムービーをどんどん見せて欲しいなあ。
ところで、マリーンズのサイトのムービーは 350kbps ほどでストリーム配信されていて、『おねがい☆ティーチャー』は 500kbps と 1Mbps の二種類でストリーム配信されている。
マリーンズの方は問題なかったのだけれど、『おねがい☆ティーチャー』は 500kbps を選んでも、時々映像の転送が追いつかなくなって紙芝居状態になる。
1Mbps だと完全に紙芝居だ。
今の回線環境には大して不満はなかったが、久しぶりにもっと高速な回線が欲しいなと思った。
そんなところへ、ISP から電話がかかってきた。
「今なら 8Mbps から 30Mbps へ切り替える工事を無料で行いますよ」というお誘い。
タイミング良過ぎ!
ひょっとして監視されてた?
月額料金は600円ほど高くなるけど、頼もうかなあ……。
投稿者 Dormeur : 11:59 PM | コメント (2) | トラックバック
mai 16, 2005
DVD『ニューオーリンズ・トライアル ―陪審評決―』を観た
私の先輩が2004年ベスト映画として名を挙げていたのが『ニューオーリンズ・トライアル』( Runaway Jury )。
ジャンルとしては法廷サスペンスである。
原題にもあるとおり、物語は陪審員制度を巡って展開される。
銃乱射事件によって夫を亡くした妻が、大手銃器メーカーを相手取り、犯行に使われた銃の製造・販売責任を巡る訴訟を起こす。
大手銃器メーカーは伝説的な陪審コンサルタントのフィッチを雇う。
フィッチは専門家を集めたチームを指揮し、ハイテクを駆使して陪審員への裏工作に当たる。
そんな中、陪審員の一人、ニックが暗躍を始め、謎の女マーリーの手により原告・被告双方に「陪審員売ります」のメッセージが送りつけられる。
陪審評決の操作は本当に可能なのか。
ニックとマーリーの正体、目的は何なのか。
フィッチは調査と工作に奔走し、評決の時を迎える。
物語の展開のテンポの良さ、スピード感のおかげで退屈なく物語に引き込まれていく。
アメリカ映画だけに善玉・悪玉ははっきりしているのだが、クライマックスまで誰が真の悪玉なのか分からず、緊張感を保って観ることができた。
キャスティングもぴったりだ。
陪審員の選定段階から陪審員の情報を収集し、有利な判決を導こうとするコンサルタント・ビジネスがあるのをこの作品を観て初めて知った。
フィッチのような、専門家チームを組んで陪審員工作に当たる陪審コンサルタントも荒唐無稽のようでいて、実在するという。
従来から言われていることではあるけれど、財力のない個人が財力のある大企業と戦うのは実に難しい状況なのだと思わざるを得ない。
何度も繰り返し見るタイプの物語ではないから DVD を買うほどではないかもしれないが、もしレンタルビデオ店で見かけたら手にとってみては如何だろうか。
きっと損はしないと思う。
投稿者 Dormeur : 02:14 AM | コメント (0) | トラックバック
mai 15, 2005
最近読んだマンガ 2005.5.15
氏賀Y太『真・現代猟奇伝』(夢雅 COMICS )
1989年、日本を震撼させた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」。
帰宅途中の女子高生を数人の少年たちが拉致、41日間にも渡って自宅二階に監禁したうえ、陵辱・暴行を加えた末に死亡させ、遺体をコンクリート詰めにして遺棄したという事件である。
あまりの凄惨さに、事件のあらましを読んでいるだけで目頭が熱くなるのを禁じえない。
同時に少年たちの所業に義憤が満ち満ちてくる。
2004年には事件をモデルにした小説が『コンクリート』という名前で映画化されたが、抗議や嫌がらせが殺到し、公開中止に追い込まれている。
その「女子高生コンクリート詰め殺人事件」が、エロマンガ雑誌の企画としてマンガ化された。
「真・現代猟奇伝」と銘打って、現実に起きた凄惨な事件を元にしたマンガを連載するという企画である。
執筆を担当したのは氏賀Y太。
氏賀Y太といえば萌えマンガ風の絵柄で内蔵露出のエログロマンガを描いているマンガ家だ。
その雑誌連載を収めているのがこの『真・現代猟奇伝』。
映画の公開中止事件や発表媒体、執筆者の事情があってだろう、本の冒頭には編集部による企画意図の説明文があり、さらに「このお話は事実に基づいた物語であり、内容に関しては全てフィクションです」と書かれている。
また、奥付けにも雑誌編集者の署名入りで「本作品を読まれた読者様のご意見やご感想は何卒編集部までお願いします」と書かれ、くどいほど予防線が張られている。
「女子高生コンクリート詰め殺人事件」を描いた作品は冒頭から全4話。
全体的には「実際にはもっと酷かったんじゃないか」という気がして、描写がぬるいように思う。
しかし最終的に被害少女を死に至らしめたリンチの凄惨なシーンの描写はなかなかで、好色的な猟奇趣味とは一線を画した感がある。
彼女の笑顔を写した写真に一輪の花を手向けた絵によって物語は終わり、鎮魂の祈りと事件への怒りが捧げられている。
ただ、問題はその後に収録されている短編だ。
国家反逆罪への刑罰として、生きながらにして子供の目の前で肉体を解体される母の話「そこの肉片に告ぐ」。
受けた暴行の苦痛が快感になる手術を女性に施し暴行を加える話「 ANGEL 」。
人間が食肉加工される社会、加工工場で働く一人の女性を描いた話「ゆめいろハンバーグ」。
折角張った予防線が台無しになってるよ!
世の中にはこれで興奮したりエレクトしたりする人がいるから商売として成り立っているのだろうけど……私はダメです。
ピクリともしませんわ。
- 女子高生コンクリ詰め殺人関連ページ(写真入りレビュー。グロいので注意)
きづきあきら『モン・スール』( Seed!comics )
本の帯に「小学生は、人を好きになっちゃいけないの?」とあり、ロリコンマンガかと思わせておいて、実は性愛と家族をテーマとした重い物語。
父の失踪後、親友の助力を受けながら小学生の妹と二人暮しをしていた大学生の主人公。
しかしその親友が妹と肉体関係を持っていたことが発覚し、妹も姿を消してしまう。
そして主人公の知らなかった事実が明らかとなり、「妹を守る兄」という関係は一気に反転する。
実は妹こそが兄を守っていたのだった。
正直なところ、この作品の「妹」は怖いです。
やはり男は阿呆、女には敵わないと思わざるを得ません。
良作。
雁えりか『バンパイアドール・ギルナザン』( 第1巻、ZERO-SUM コミックス)
吸血貴公子と恐れられた吸血鬼、ギルナザンがエクソシストの手により現代に復活。
しかしそのエクソシストは美男子ながらマニアックな趣味の性格破綻者だったため、復活した肉体は美少女の蝋人形だった。
彼に振り回されるギルナザンの日々を描いたコメディ。
絵はベタが多くて重たいが、ギャグはなかなか面白おかしい。
もうすぐ第2巻が出る見込。
あかほりさとる・桂遊生丸 『かしまし~ガール・ミーツ・ガール』(第1巻、電撃コミックス)
宇宙人との事故により女性に変わってしまった少年と、幼馴染の少女、初恋の少女の三角関係を描く物語。
コメディチックながら、全体的な展開はややゆったりとシリアスに流れている。
あかほりさとるという名前から受ける印象とはちょっと違う。
「オネニーサマ」というギャグはさすがに寒いが。
細やかで柔らかい絵柄がよい。
小村あゆみ『ハイブリッドベリー』(マーガレットコミックス)
「少女野球もの」ジャンルでは珍しい、少女向け作品。
土いじりが好きな少女、要は野球部の二塁手杉崎に惹かれているのだが彼の前では素直になれず悪態をついてしまう。
彼女のイレギュラーバウンドへの反応に、野球部の顧問教師は内野手の才能を発見。
彼女の恋心を利用してマネージャーとしての入部を勧めるが、本当の目的は8人しかいない野球部にプレイヤーとして入部させることだった。
思いもよらず野球をやることになるわ、ポジションが杉崎と競合してしまうわで、果たして彼女の恋はどうなるのか……。
今後の展開が楽しみだが、作者が熱心なスワローズファン、担当編集者がマリーンズファンというところに好感が持てる。
第2巻がいつの間にか出てたので買わなくちゃ……。
綾瀬さとみ『夏色ショウジョ』(ワニマガジンコミックス)
成人マークは付いていないけれどエロマンガ短編集。
作者は気に入っていないようだが、「ああっ青春オナニスト」は無闇な勢いで突っ走る、爆笑間違いなしの一編。
ギャグ以外にシリアスな短編も収められていて、その一編「笑ウ少女」のクライマックスに描かれる、悲しみに歪んだ少女の醜い表情はなかなか印象深い。
小だまたけし『平成イリュージョン』(ミッシィコミックス)
日中戦争を回避し、太平洋戦争も迎えず平成に至った架空の日本を描いた表題作その他を収めた短編集。
80年代の「少年キャプテン」を彷彿とさせる物語設定と絵柄だが、作者の web サイトを見たらまさにその時代からマンガを細々と描き続けている人らしい。
ちょっと応援したくなります。
宮野ともちか『ゆびさきミルクティー』(第1巻~4巻、ジェッツコミックス)
女装趣味の少年と、彼にとって妹的な存在である隣家の少女、彼女の家庭教師で少年の同級生の少女、彼ら三人の三角関係を描いている作品。
少女二人は主人公の少年に惹かれているが、彼もそれを承知の上でそれぞれに愛情とも恋心ともつかない感情を抱き、彼女らを傷つけていく。
しかし決定的な破局は訪れない。
ラブコメの、なかなか進展しないぬるい恋愛からコメディ部分を取り去ったような、「ライト泥沼」とでも言った感じの物語がゆるゆると続く。
第4巻では、少年の姉と隣家の少女の父との関係が明かされる。
泥沼はますます深く込み入っていくようだ。
投稿者 Dormeur : 06:34 AM | コメント (0) | トラックバック
mai 10, 2005
『ひぐらしのなく頃に 特別編 雛見沢村連続怪死事件 私的捜査ファイル(仮)』について
ノベルゲーム『ひぐらしのなく頃に』のシナリオにはプレイヤーによる選択肢がなく、基本的に一本道。
ただ、シナリオの進み具合に合わせて、「 TIPS 」と名づけられた沢山の小編が読めるようになる仕組みになっている。
この「 TIPS 」は雑誌記事、公文書、何者かの手記、挿話などで構成されており、作品世界を補助している。
大塚英志が『物語消費論』でビックリマンシールを例に論じた「物語消費」を想起させる手法だ。
『ひぐらしのなく頃に 特別編 雛見沢村連続怪死事件 私的捜査ファイル(仮)』はこの「 TIPS 」を寄せ集めて一冊の本にしたような、謎解きのための資料集である。
ゲーム作品の関連本によくある、キャラクター設定資料や製作者インタビュー、コラムの類は一切無い。
あくまでも「暇潰し編」にて語られる「作中の人物の手により出版された本」という設定。
新聞記事の切り抜き、公文書の謄本、便箋かノートに書かれた手記、録音テープから文字に起こされたもの、メモ書きなどをそれぞれ模したものが図版として収められている。
その内容は作中に登場する「 TIPS 」そのままのものもあるが、この本で初めて明かされるものも多い。
本編をプレイしていない人がいきなり読んでも訳が判らないだろうから注意が必要。
また、プレイした人が読んだからといって、事件の真相が誰にでも判るという訳でもない。
ある資料では「暇潰し編」の登場人物が事件の真相について推理しているけれど、「真相が明らかにされる前に作中の人物が展開する推理は的外れ」というのはミステリーのお約束だ。
ファンやとにかく謎解きに挑戦したいという人にのみ、この本はオススメできる。
その場合でも「暇潰し編」まで読み進めてからこの本を紐解くべきだろう。
ちなみに、本の帯に印刷された写真が不気味で私はこの本のオモテを上にして置いておけません。
本編の背景に突然その写真が映し出されたとき、かなりびびった口なもので。
投稿者 Dormeur : 10:01 PM | コメント (1) | トラックバック
mai 08, 2005
『真夜中の弥次さん喜多さん』を観た
しりあがり寿原作のマンガを、人気脚本家の宮藤官九郎が監督デビュー作として映画化、という触れ込みの『真夜中の弥次さん喜多さん』。
『劇場版 AIR 』を観たときついでに前売り券を買っておいたのだが、原作がマニアックなだけにその時は「客入るんかいな」と訝しく思っていた。
しかし日曜日の梅田ブルク7という場所のせいか、主演男優の人気のせいか、宮藤官九郎の人気のせいか、客席は20歳代の若い女性が多く、概ね満員。
笑いが飛ぶときは黄色い声の笑いであった。
映画の物語をあえて説明するなら、「同性愛者の二人組、弥次さんと喜多さんが江戸から伊勢を目指す旅の珍道中を描いたロード・ムービー」だろうか。
時代劇をなぞりつつも、時代考証とかリアリズムとかといったものはさっぱり横にかなぐり捨てた独特の世界が展開される。
中盤までギャグに笑いの起きた客席も、主人公の二人組が生と死の境目の世界を彷徨う辺りから付いていけなくなり静まっていく。
そして彼らが伊勢に辿り着いたのかは提示されないまま、唐突に映画は終わる。
予算もいっぱい付いたし撮りたい絵を撮るぜ、といったお遊び感覚で勢いのままに撮影された作品ってところかと、観ながらにして思う。
俳優を沢山使っているし、ロケを行った場面もCGを使った場面も多いから金がかかっているのは間違いない。
あえて言うならば宮藤官九郎だから作ることを許されたカルトムービー。
DVD 化されるだろうけど、今のところ買う気は起こらない。
出演している俳優が好きだとか、劇団「大人計画」が好きだとかでも無い限りは、積極的にオススメすることは難しい作品だ。
ところで元々原作にあるのか知らないんだけれど、「生と死の世界を分かつ三途の川を渡れないなら、遡って源流に行ってみれば簡単に渡れるのでは」という発想は素敵だと思った。
投稿者 Dormeur : 10:20 PM | コメント (0) | トラックバック
mai 06, 2005
『ひぐらしのなく頃に』メモ
雛見沢の惨劇の頃の話だから私自身幼すぎてさっぱり記憶にないのだけれど、親から聞かされた限りでは、その手の病気の人は普段は温厚なのに突然目つきが変わるらしい。
だから『ひぐらしのなく頃に』におけるキャラクターの豹変の原因が、病気にあるといっても個人的心情としてはあながち否定できない。
雛見沢分校は精神的疾患を持った子が集められた学校である、という推理はあまりにも荒唐無稽だけれども。
それはさておき、『ひぐらしのなく頃に』関係の web ページをメモ。
即ネタバレのものもあるので、未プレイの人は注意。
とらのあな 特設ページ
http://www.toranoana.jp/higurasi/
ドラマCD 『ひぐらしのなく頃に』公式サイト
http://higurashi-cd.com/
ひぐらしのなく頃にwiki - ひぐらしのなく頃にwiki
http://www.wikihouse.com/higurasi/index.php
『ひぐらしのなく頃に』 テキスト集
http://www.geocities.jp/bt_vermeille/higurashi/
雛見沢村古手神社内寄合所
http://www.geocities.jp/loosedogtom/index.html
ひぐらしのなく頃に推理
http://d.hatena.ne.jp/oramuda/
月姫研究室
http://lab.vis.ne.jp/tsukihime/
PARADOX
http://www.max.hi-ho.ne.jp/keiya/kousatsu/higurashi.html
『ひぐらしのなく頃に』背景画像元ネタ
http://htc.moon.st/ota/04120101.html
http://taimatsu.hp.infoseek.co.jp/hourouki_2004_10_07_higurashi_tanhou.htm
http://aoiya.sakura.ne.jp/project/higurashi_01.html
http://homepage3.nifty.com/azi/OtherInfo/okinomiyaBG.htm
http://homepage3.nifty.com/azi/OtherInfo/okinomiyaBG2.html
http://homepage3.nifty.com/azi/OtherInfo/okinomiyaBG3.html
『ひぐらしのなくこロワイアル』
http://t-kingdom.hp.infoseek.co.jp/index.html
ひぐらし漫画
http://www.geocities.jp/good_for_nothing18/comic/comic.menu.htm
ひぐロワ漫画
http://dajare-ekaki.net/viewsys/viewsys/index.cgi?amode=&gcode=higurowa&seq=1
Escape From Reality
http://f31.aaa.livedoor.jp/~touhi/
NSDEC(シナリオファイルの暗号化解除)
http://www.circle-aurore.org/work/softmain.html
ワルイヒト - 「ひぐらしのなく頃に」
http://d.hatena.ne.jp/judgement1999/20041003
投稿者 Dormeur : 10:42 PM | コメント (0) | トラックバック
mai 05, 2005
『ひぐらしのなく頃に解』(目明し編)をプレイした
ノベルゲーム『ひぐらしのなく頃に』が出題編となる物語だとすると、『ひぐらしのなく頃に解』はその解答編ということになろう。
といっても、颯爽と名探偵が登場して「犯人は誰それです!」と告げ、観念した犯人がおもむろに真相を語りだすという訳ではない。
シナリオにおける叙述者が変わることで、プレイヤーに新たな事実が提供され、そのシナリオにおける裏事情が判る、というだけだ。
「目明し編」は『ひぐらしのなく頃に』の物語が始まる一年前、昭和57年(1982年)の園崎詩音の視点から描かれる。
そこで「4回目の事件」である主婦撲殺事件と、北条悟史失踪事件発生当時の状況が明かされる。
そして物語は園崎詩音の視点による「綿流し編」へと進み、「綿流し編」で被害者たちが如何にして命を落としたのか明らかとなっていく。
しかし雛見沢村に隠された謎が明かされる一方で、同時に新たな謎が生まれたまま、シナリオは終わる。
『ひぐらしのなく頃に』の世界はあくまで背景が共通で、何かがきっかけで様々な惨劇に至るように仕組まれているらしい。
例えばある人物があるシナリオで狂気を垣間見せていれば、その人物は別のシナリオでも同様に狂気を持っているということだ。
これまでに発表されたシナリオから得られる北条沙都子のキャラクター設定を元に考えると、北条沙都子が救われる結末が『ひぐらしのなく頃に』唯一のハッピー・エンドの可能性だろう。
だが北条沙都子も狸でした、なんて裏設定がありかねない。
ああ頭が痛い。
助けて九十九十九!
投稿者 Dormeur : 08:38 PM | コメント (0) | トラックバック
『ひぐらしのなく頃に』をプレイした
近頃、ドラマ CD 化されたり、マンガ化されたりと話題のノベルゲーム『ひぐらしのなく頃に』をプレイした。
『ひぐらしのなく頃に』はサークル「 07th Expansion 」の手により2002年から発表されている、アマチュア製作の連作ノベルゲーム。
一般的にノベルゲームは主人公の一人称視点で進み、物語中に現れる選択肢を選ぶことでその後の物語の展開が変わる。
だけど『ひぐらしのなく頃に』には選択肢が一切無い。
一本道の物語である。
プレイヤーが物語を読んだ後、真相を推理したり、Internet 上で語り合ったりすること、それをゲームと位置づけている作品なのだ。
私が日本橋のとある店で手に入れた『ひぐらしのなく頃に』は2004年8月13日版。
これには「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」「暇潰し編」の4つのシナリオが収められている。
これらのシナリオは、物語こそ違うが共通の舞台・キャラクター設定のもとに作られているらしい。
そして必ず惨劇が起こることもまた共通である。
ハッピー・エンドは無い。
以降、解決篇となるシナリオが続々発表される予定になっていて、『ひぐらしのなく頃に解』として「目明し編」が既に発表されている。
物語は主として、前原圭一という少年の視点で語られる。
舞台は昭和58年(1983年)、雛見沢村という山村。
両親とともに雛見沢村に引っ越してきた前原少年は、そこで4人の少女たちと知り合い、仲良くなる。
各シナリオの前半は、彼と彼女たちの楽しい日常生活で占められている。
学園コメディ的なこの部分はちょっと退屈なのだが、後半とのギャップを際立たせるためには必要な描写なのだろう。
シナリオ後半、仲間との楽しい日々は、毎年6月に行われる村の伝統的な祭「綿流し」の日近辺を境として崩壊してしまう。
少女たちは人格が変わったかのように豹変を見せ、前原少年は破滅へと向かうのである。
前原少年が雛見沢村にやってくる5年前、雛見沢村は巨大ダム建設のため沈没の危機を迎え、過激な建設反対闘争が行われていた。
昭和54年からは、毎年「綿流し」の日に1人が死に、1人が行方不明となる事件が発生していた。
そしてダム建設が無期凍結されている昭和58年、前原少年は5回目の惨劇に巻き込まれるのだ。
物語を読み進めていくうち、彼の仲間である4人の少女いずれもが、過去から現在の惨劇に連なる暗部あるいは狂気を内に秘めていることが明らかになる。
雛見沢という土地もまた、田舎特有の閉鎖性と因習を秘めていることが示される。
惨劇の原因は全て雛見沢村に伝わる祟りなのか、それとも人為的なものなのか。
あるいはシナリオごとにその真相は異なるのか。
人為的なものだとすれば、犯人は単独犯なのか、複数犯なのか、村ぐるみなのか。
両手両足で数えることが出来る程度には推理小説を読んでいる私だけど、真相はさっぱりわからず自分の頭の悪さを痛感する。
そもそもこの物語はミステリーではなく、サイコホラーなのかもしれないところが嫌らしい。
ミステリーならば禁じ手とされること(例えば超能力とか超常現象とか)も、サイコホラーなら OK になってしまうので、推理が非常に難しくなるのだ。
ともあれ、「 07th Expansion 」メンバーに事故さえなければ、来年には全てが明らかになっていることだろう。
解決篇が楽しみだ。
「鬼隠し編」
『ひぐらしのなく頃に』の第一弾シナリオ。
前原少年の仲間の一人、竜宮レナを軸に物語は展開する。
「綿流し」の日以降、前原少年は少女たちに疑念を抱き始める。
疑心暗鬼の果てに彼は……。
少女たちへの疑念は全部彼の妄想でした、という反則的なオチはやめて欲しいなあ。
「綿流し編」
前原少年の仲間の一人、園崎魅音を軸に物語は展開する。
また、「鬼隠し編」では現れなかった彼女の双子の妹、詩音が登場。
ミステリーで双子といえば、禁じ手ともされる入れ替わりトリックがある。
この作品ではどうだろう。
「くけけけけけけけけ……」
園崎魅音の狂いっぷりに背筋が寒くなる一編。
「祟殺し編」
前原少年の仲間の一人、北条沙都子を軸に物語は展開する。
彼女の過ごしてきた過酷な日々が明らかになり心が痛む一編。
私、児童虐待系の話には弱いのよね……。
ラストに広げられた大風呂敷には驚かされる。
「暇潰し編」
前原少年の仲間の一人、古手梨花を軸に物語は展開する。
この「暇潰し編」は外伝的シナリオで、語り手は前原少年ではない。
また、舞台も昭和53年(1978年)、ダム建設反対闘争中の雛見沢村となっている。
狸も狸、大狸と目された古手梨花の、隠されたキャラクター設定が明らかになる。
投稿者 Dormeur : 03:07 AM | コメント (0) | トラックバック
mai 01, 2005
『らぶデス ~ Realtime Lovers ~』をクリアした
アドベンチャーゲームのスタイルで登場人物が 3D で描かれている、といってまず思い当たるのは2001年に PS2 用ソフトとして発売された『ときめきメモリアル 3 』。
厳密に言うとアドベンチャーゲームではないけれど、主人公とヒロインの会話シーンはアドベンチャーゲームの画面構成が踏襲されている。
ポリゴンにアニメ絵を貼り付ける「トゥーンレンダリング」を行い、「アニメ絵だけど 3D 」を実現した。
……らしいのだが、プレイしたことがないのでその出来具合はよくわからない。
投売りされてたので一応記念品的に所有してはいるのだけど。
ただ、スクリーンショットを見ると、解像度が低くて折角の 3D の魅力を感じられない気がする。
2003年、ナムコから発売された『ゆめりあ』も PS2 用ソフトで、登場人物が全て 3D で描かれているアドベンチャーゲームだ。
公式サイト「ゆめりあ.こむ」にてそのゲーム画面を静止画・動画で見ることができる。
高校生の少年が、夢の世界で謎の敵と戦う少女を救うことをきっかけとして、現実世界を守るため、幼馴染の少女や親戚の少女たちとともに夢の世界で敵と戦う。
ファンタジーラブコメな話である。
アニメ脚本家の黒田洋介が脚本を担当していたり、物語が全11話構成でそれぞれにアヴァンタイトルやオープニングムービーがあったりと、TV アニメーションを意識した作りとなっている。
登場人物が話をしながら様々な動きをするのはなかなか新鮮である。
だけど、睫毛パッチリの大きなお目目のキャラクターデザインは少々気持ち悪い。
萌え美少女ものの絵柄なのにトゥーンレンダリングを使っていないから、というのも気持ち悪さの一因である気がする。
ゲーム中の所々に挿入される敵との戦闘モードがあまりにも単調かつ面倒、プレイ時間がかかりすぎるということもあり、6キャラクター中4人のシナリオをクリアしたところで頓挫中だ。
戦闘モードをスキップする裏技はないものですかね……。
さて、18歳未満お断りなゲーム、いわゆる「エロゲー」においても、3D を導入した作品は数少ないものの何年も前からあるようだ。
3D で描かれた裸の女性が画面上でズッコンバッコンするのを制御したり様々な角度から見れるというのはなるほど、扇情的かもしれない。
で、リアル調の 3D ではなく、萌え絵調の 3D エロゲーを製作しているメーカーに TEATIME という会社がある。
その TEATIME が先日発売した『らぶデス ~ Realtime Lovers ~』は、登場人物が全編リアルタイムレンダリングのアドベンチャータイプ・エロゲーということで話題になっていた。
サンプルを見たところ、『ゆめりあ』と違ってデザインが気持ち悪くなく、PC ゲームであることを生かした高解像度とトゥーンレンダリングで自然な絵柄を実現しているようなので、早速買い求めプレイ。
マルチエンディングであるこの作品の、全てのエンディングをクリアした。
PC ならではの高精細な画面で、会話に合わせて表情や仕草を変えるヒロインたち。
「エロゲーもここまで来たか」と暫し感心する。
登場人物が複数人で会話する場面では、画面がパンニングしたり、あるいは登場人物が別の登場人物の方を向いて会話したり、プレイヤー(=主人公の視点)に背中を向けたりもする。
おかげでキャラクターが生き生きと感じられる。
ヒロインが逆上して主人公に物を投げつける場面では、3D 描画ゆえにリアルに立体物が飛んでくるのが新鮮だ。
従来の萌えアドベンチャーゲームでは一枚絵だったイベントシーンも、当然リアルタイムレンダリングである。
奈々美がパフェを食べるシーンの演技はとても可愛らしいし、千里が焼肉で奉行ぶりを発揮するシーンのコミカルな演技も楽しい。
委員長と一緒に歩くシーンでは背景が流れ、本当に一緒に歩いているような気分になる。アドベンチャーゲームをやる時、私は早いペースでメッセージを読み飛ばしていくが、このゲームに限っては表情や仕草の移ろいを味わえなくなるため、出来る限り読み飛ばさずにいた。
「真帆や千里の仕草にマンガ的デフォルメが強い」とか「部屋の中なのに帽子を脱がないのはおかしい」とか「奈々美の得物にテクスチャがない」といった不満はあるけれど、ビジュアル面では総じて満足いく出来だと思う。
濡れ場はポリゴンでグリグリ動く。
しかしシチュエーションも体位も荒唐無稽でアクロバティック。
恋仲になりたてのカップルがそんなマニアックなプレイとは、それはギャグでやっているのかと笑うことしばしばである。
特に「スイカにフィニッシュ」には爆笑してしまった。
あるいはズッコンバッコン動いている主人公とヒロインを眺めていると「何やってるんだろう俺……」と実存への危機感が忍び寄ってくる。
しかしエロマンガやエロゲーによくあるような、ヒロインの実況中継を読まされることがないのはいいと思う。
ともあれ、濡れ場について、性欲処理への使用を期待する人に対しては「過度な期待は禁物」と言っておきたい。
物語は、学園ラブコメディーにファンタジー色を加えたもの。
特に真帆、奈々美、千里についてのシナリオは『 Kanon 』や『最終兵器彼女』の亜流のような感じである。
ゲームを開始するとオープニング動画が流れるが、そこで即座に「らぶデス」は「 LOVE-DEATH 」であることが明かされ、重い話か切ない話なんだな、と予感することとなる。
そしてオープニング動画を観終わり真帆、奈々美、千里と接していく序盤のうちに、彼女たちに隠された秘密と先の展開が簡単に推察できてしまう。
どんでん返しもなくエンディングにたどり着くのは残念だけれど、ビジュアル表現が売りであることは想像がついていたからガッカリ感は少ない。
委員長と綾乃についてのシナリオでは、サブヒロインだからであろうか、登場人物の設定がすっかり変わってしまう。
委員長シナリオでは『 To Heart 』ばりのラブコメ・ロマンスになり、綾乃シナリオでは泥臭い男女関係が面白い話となる。
面食らったが、これはこれでいいと思った。
しかし誤字脱字や一部設定の破綻といった基本的なミスがそのままなのは酷い。
「真帆はペーパークラフト部でコンクール入賞するほどの腕前」、と地の文で自ら説明しておきながら、後の場面で本人から「コンクールに入賞したことがある」と聞かされ驚いているのは一体どういうことなのか。
また、綾乃・千里姉妹について、主人公は三年前まで一緒のアパートで共同生活をしていた割には忘れていることや知らないことが多すぎ、不自然だ。
デバッグ不足、シナリオの練りこみ不足は否めない。
ところで、発売直後に 2ch BBS で話題になったのは、ゲームの内容よりもまずプログラムの不安定さだった。
ゲーム発売前にプログラムの修正パッチが公式サイトに掲載されるほどだったが、それを適用してもプレイ中頻繁にプログラムが強制終了するのである。
- CPU : Pentium4 3GHz (Northwood)
- Memory : 1024MB SDRAM
- VIDEO : Radeon 9800 Pro (128MB) + Radeon 9200SE
- OS : Windows XP SP2
上記の私のプレイ環境では、「ウィンドウモードで起動すると PC ごとリセットがかかる」「濡れ場のフィニッシュで強制終了」「シーンの変わり目でメッセージが一つ飛ぶ」などの不具合が出た。
ユーザごとに様々な不具合が発生していて、メーカー側も頻繁に修正パッチをリリースし素早い対応を見せたが、私の環境では相変わらずウィンドウモードで起動できない。
仕方なくフルスクリーンでプレイすることになった。
プログラムの強制終了については、ハードウェア T&L を使わない設定によって回避している。
数々の欠点を孕んではいるけれど、『らぶデス』をプレイしての満足度はそこそこ高い。
何より 3D によるキャラクター表現は、これからのエロゲーは斯くあってほしいと思わせるものがある。
TEATIME の次回作に期待したい――が、『らぶデス』完成後にディレクター・原画・モデリングを務めた MA@YA 氏が退社してしまったそうで、残念な限りであります。
投稿者 Dormeur : 11:19 PM | コメント (0) | トラックバック
死者107人
ご存知の通り先日4月25日に JR 福知山線にて脱線事故が起き、これまでに107人の死亡が確認されたところだ。
ところで、警察庁によれば、日本での平成15年度中の自殺者の数は34,427人(PDF)。
単純に1年=365日で割ると、1日あたり94人ということになる。
ここ数年、自殺者数は30,000人前後で推移している。
JR 西日本を免罪する気はないけれど、大事故が起こらなくても2日もあればそれを上回る命が失われているのだ。
同じく警察庁の調べによれば、平成15年度中の交通事故の24時間以内死者数は7,702人である(内閣府作成資料)。
単純に1年=365日で割ると、1日あたり21人ということになる。
このペースで交通事故による死者が生まれているとすれば、脱線事故発生から今までの間に、脱線事故を上回る命が失われていることになる。
鬼の首を取ったように JR 西日本を糾弾するその声のいくらかを、彼ら日常に埋もれた死者に分け与えられないものだろうか。
過密ダイヤ解消のために列車の本数が減って車内が混雑したり、列車が遅れて乗換駅でうまく接続できなかったりする時。
かつて安全対策最優先を叫んだのと同じ口で、きっと人々は不平を漏らすに違いないのだろうに。


