23 janvier 2005

『夕凪の街 桜の国』その他最近読んだマンガ

こうの史代『夕凪の街 桜の国』(双葉社)

ISBN:4575297445

2004年に刊行されたマンガの中で最高傑作。
読んでて涙腺が緩んだマンガは久しぶりだ。
この作品のことを思い出すたびに目頭が熱くなる。

『はだしのゲン』が被爆当事者の怒りと叫びだとするならば、『夕凪の街 桜の国』は原爆を語られながらも目を背けてきた世代による鎮魂と再出発の物語だ。

読後、心の揺さぶりの中に切なさが襲う。
日本人を鬼畜と教わり、憎悪の視線を向ける朝鮮半島や中国の人々がいること。
もし彼らがこの作品を読めば単純な思考を見直してくれるのではないかという希望と、捏造だの反動だのと断罪されそうな可能性に対する絶望。
この世に生きる人間の、その心の断絶を思うと切なくてたまらない。

あずまきよひこ『よつばと!』(電撃コミックス1-3巻、メディアワークス)

ISBN:4840224668

ちょっと風変わりだが元気な少女(というか幼女)「よつば」の日常物語。
ほのぼのとしつつもテンポと間が絶妙で心地いい。
萌え系マンガだと思って読まず嫌いするのは損します。

桜場コハル『みなみけ』(ヤンマガ KC 1巻、講談社)

ISBN:4063612864

三姉妹の日常を描いた萌え系まったりマンガ。
テンポと間の取り方が上手い。
あずまきよひこ並にブレイクするか、今後が楽しみ。

山名沢湖『スミレステッチ』(ビームコミックス、エンターブレイン)

ISBN:4757720610

お菓子のようにメルヘンチックな短編集。
男性向け雑誌に掲載されていた作品ということもあってか、甘いながらも胸焼けはしない程度の匙加減に留まっている。

山名沢湖『委員長お手をどうぞ』(アクションコミックス1巻、双葉社)

ISBN:4575830356

メルヘンチックなところは抜いて、ほのぼのさだけ残した風味。

岩崎つばさ『 30GIRL.com 』(双葉社)

ISBN:4575939080

日立空調システム株式会社のイメージキャラクターとして作られた萌え系(見た目だけ)主婦が織り成すドタバタコメディ。
キャラクター解説抜きに本編だけ読むと、キャラクター設定が分かりづらいのが難点。

二ノ宮知子『のだめカンタービレ』( KC キス1巻、講談社)

ISBN:4063259684

音大を舞台に奇人変人が活躍するコメディ。
大学の、一般的にはあまり縁のない専門的な学科を舞台にしたマンガというと傑作『動物のお医者さん』が思い浮かぶけれど、果たして並び称されるところまで行けるか。
今のところあと10巻、読み進めて行くのが楽しみな作品だ。

ひぐちアサ『おおきく振りかぶって』(アフタヌーン KC 1-2巻、講談社)

ISBN:4063143422

『家族のそれから』『ヤサシイワタシ』の「自意識過剰で繊細で傷つきやすい若者」モノの作風から一変、理論派野球マンガ。
久々に面白い野球マンガに出会えた。
これも今後の展開に期待。

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コメント(3)

卒論読み中の現実逃避でコメント。ワラ
のだめはどこまで読んだやら。
ちなみに『ふらんす』1月号に書評が出てる。
でも、10巻まで読んでないなら、この書評も読まぬがハナだらう。

コメントし忘れ。
出ると必ず買ふのは『のだめ』と『ハチクロ』だったのだけど、最近知ったのが、かわかみじゅんこ。
4コマもの『パリパリ伝説』でハマったのだけど、ストーリーものもナカナカ。

コメントついてるのに全く気づきませんですみませんー。
のだめはまだ1巻しか読んでませぬ。
金銭的には「一気買い」できなくもないんですが、未読の本が積まれまくってまして自粛。

かわかみじゅんこ、忘れないように Amazon のショッピングカートに入れときましたー。

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