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janvier 31, 2005
奈良の春日野
現代日本人を世代分けするための指標のひとつに、「おれたちひょうきん族」をリアルタイムで観ていたか、というものがある。
私は「観ていた」世代に属する。
そうは言っても就学前後のガキだったので、そんなに詳しくは覚えていない。
覚えているのは「タケちゃんマン」や「パーデンネン」、懺悔のコーナー、そして「黒豆や」くらいのものである。
鹿のぬいぐるみを着て「フンフンフン、黒豆や」の歌に併せて踊り狂うギャグ。
その歌が吉永小百合の「奈良の春日野」であることを知ったのは、20歳を過ぎてからのことだった。
そして気が付いた。
歌のサビ、「フンフンフン、黒豆や」のインパクトが強すぎてそこだけしか記憶にないのである。
歌いだしが「奈良の春日野……」であることは知った。
どんなメロディなのだろう?
そんな疑問を抱いたもののすっかり忘れていたのだが、紅茶に浸したマドレーヌを食べたかのように、ふと思い出してしまったのである。
残念ながらメロディではなく、疑問を抱いたことを、だが。
そういうわけで amazon.co.jp を検索してみると、1,500円で購入できる吉永小百合のベスト盤『 NEW BESTONE 』に収録されていることが分かった。
もはや私は1,500円で躊躇する貧弱な坊やではない。
注文ボタンを押して早速聴くのであった。
これでいつ奈良公園に行っても怖くない。
投稿者 Dormeur : 01:53 AM | コメント (0) | トラックバック
janvier 30, 2005
tDiary の過去ログを移行
2004年5月から11月までの tDiary のログを Movable Type に移行しました。
併せてカテゴリー分けも行いました。
カテゴリー表示の際のデザインが見づらいままですが、面倒なので放置します。
投稿者 Dormeur : 11:13 PM | コメント (0) | トラックバック
janvier 27, 2005
Barbara の思い出
先日ふとしたきっかけで Barbara の CD 『黒いワシ〜ベスト・オブ・バルバラ』を購入した。
Barbara を初めて聴いたのは大学1回生か2回生の頃だから、今から6-7年前のことになる。
正式な講座名はすっかり忘れてしまったけど、フランス文化なんとかという名前だったろうか。
藤井康生先生の受け持ちで、「シャンソンを聴いて、歌手や歌詞について造詣を深めつつフランス語も勉強しましょう」ってな感じの講義であった。
そこで Charles Aznavour の La Bohème とか Ne me quitte pas とかと並んで、Barbara も聴くことになったのだ。
シャンソンの歴史入門みたいな内容の本のコピー(フランス語で書いてある)が配られたのだけどそこには大きく Barbara の写真があって、魔女みたいな怪しげな雰囲気を漂わせていたのが強烈に印象に残っている。
そのとき聴いたのは Nantes と Madame 、それから L'aigle Noir だった。
繰り返し聴いたわけでもないのによく覚えているのは、結構気に入ったからだろう。
低めの張りのある声で力強く歌い上げるシャンソンが新鮮だった。
L'aigle Noir は「黒いワシ」という名前でシャンソンのベスト CD には必ず入っている定番。
一枚だけ持ってたシャンソンの CD にも入ってたので、これだけはよく聴いた。
『黒いワシ〜ベスト・オブ・バルバラ』には Nantes が収録されている。
講義の時に聴いたきりだから6-7年ぶりに聴いたわけだが、"Il pleut sur Nantes"(ナントに雨が降る)の出だしとか、曲の終わりの方の「 Mon père Mon père 」は神のことだという解釈もあるって話とか、未だに覚えていた。
親父が危篤だという知らせを受けてナントに行ったが、間に合わず親父は死んでましたという内容の歌である。
ちあきなおみの「喝采」(親父の訃報が届き帰郷する、という内容)の元ネタだという話もある。
Madame といえば、フランス語の授業のことを思い出す。
フランス人で反核運動家のルパップ先生による授業で、普段の授業もいい加減だったが、期末のテストも「何でもいいからフランス語を書け、引き写しでもいい」といういい加減極まりないものだった。
私はたまたま手元にあった Madame の歌詞を引き写して提出した。
そういうわけで記憶に残る歌なのだけれど、残念ながらこの CD には入っていない。
いつかもう一度聴きたいものだ。
それにしても改めて聴いてみると Barbara の歌はどれも古びた感じがしない。
そりゃまあエレキやドラムでドンシャリってことはなくて確かにシャンソンなのだが、スピード感があるしシンセサイザーを使った曲があったりして、シャンソンらしからぬところがある。
シャンソンなんて退屈で眠いだけ、と食わず嫌いしてる人に一度聴いてもらいたい歌手だ。
投稿者 Dormeur : 11:39 PM | コメント (0) | トラックバック
janvier 24, 2005
IMCO ライター壊れる
30回に1回程度しか着火しなくなってしまい放置していた IMCO のライター「 IMCO スーパー」だったが、1ヶ月前に手入れしてメインに復帰させ、ここのところ着火率8割にまで回復していた。
しかし度重なる着火試行にヒンジ部がついに悲鳴を上げた。
蓋がゆるゆるになってしまい着火できなくなってしまったのだ。
故障からカムバックしたピッチャーを一軍で投げさせていたら再起不能な怪我をして野球生命終了、みたいな感じである。
そういうわけで、急遽二代目「 IMCO スーパー」を発注しました。
単品購入だと送料に近い程度の値段しかしないので、ものはついでとオイルやらオイルケースやらも購入し散財……。
ちなみに IMCO のオイルライターは『灰羽連盟』でレキが使用しているライターのモデルとなっています。
だから使ってたわけじゃないですが。
IMCO は ZIPPO より歴史の古いライターで、IMCO 用のフリント(着火石)が現在の世界標準となっているのですよ。
安いからと言ってバカにしてはいけない。
投稿者 Dormeur : 11:07 PM | コメント (0) | トラックバック
janvier 23, 2005
『夕凪の街 桜の国』その他最近読んだマンガ
こうの史代『夕凪の街 桜の国』(双葉社)
2004年に刊行されたマンガの中で最高傑作。
読んでて涙腺が緩んだマンガは久しぶりだ。
この作品のことを思い出すたびに目頭が熱くなる。
『はだしのゲン』が被爆当事者の怒りと叫びだとするならば、『夕凪の街 桜の国』は原爆を語られながらも目を背けてきた世代による鎮魂と再出発の物語だ。
読後、心の揺さぶりの中に切なさが襲う。
日本人を鬼畜と教わり、憎悪の視線を向ける朝鮮半島や中国の人々がいること。
もし彼らがこの作品を読めば単純な思考を見直してくれるのではないかという希望と、捏造だの反動だのと断罪されそうな可能性に対する絶望。
この世に生きる人間の、その心の断絶を思うと切なくてたまらない。
あずまきよひこ『よつばと!』(電撃コミックス1-3巻、メディアワークス)
ちょっと風変わりだが元気な少女(というか幼女)「よつば」の日常物語。
ほのぼのとしつつもテンポと間が絶妙で心地いい。
萌え系マンガだと思って読まず嫌いするのは損します。
桜場コハル『みなみけ』(ヤンマガ KC 1巻、講談社)
三姉妹の日常を描いた萌え系まったりマンガ。
テンポと間の取り方が上手い。
あずまきよひこ並にブレイクするか、今後が楽しみ。
山名沢湖『スミレステッチ』(ビームコミックス、エンターブレイン)
お菓子のようにメルヘンチックな短編集。
男性向け雑誌に掲載されていた作品ということもあってか、甘いながらも胸焼けはしない程度の匙加減に留まっている。
山名沢湖『委員長お手をどうぞ』(アクションコミックス1巻、双葉社)
メルヘンチックなところは抜いて、ほのぼのさだけ残した風味。
岩崎つばさ『 30GIRL.com 』(双葉社)
日立空調システム株式会社のイメージキャラクターとして作られた萌え系(見た目だけ)主婦が織り成すドタバタコメディ。
キャラクター解説抜きに本編だけ読むと、キャラクター設定が分かりづらいのが難点。
二ノ宮知子『のだめカンタービレ』( KC キス1巻、講談社)
音大を舞台に奇人変人が活躍するコメディ。
大学の、一般的にはあまり縁のない専門的な学科を舞台にしたマンガというと傑作『動物のお医者さん』が思い浮かぶけれど、果たして並び称されるところまで行けるか。
今のところあと10巻、読み進めて行くのが楽しみな作品だ。
ひぐちアサ『おおきく振りかぶって』(アフタヌーン KC 1-2巻、講談社)
『家族のそれから』『ヤサシイワタシ』の「自意識過剰で繊細で傷つきやすい若者」モノの作風から一変、理論派野球マンガ。
久々に面白い野球マンガに出会えた。
これも今後の展開に期待。
投稿者 Dormeur : 10:52 PM | コメント (3) | トラックバック
『行殺・新選組 FRESH 』をクリアする
この週末はライアーソフトの PC ゲーム『行殺・新選組 FRESH 』をプレイ。
幕末の京都を舞台に、新撰組の主だったメンバーを女性化して面白おかしいラブコメディーに仕立て上げたマルチエンディングタイプのアドベンチャーゲームである。
18歳未満のよい子はプレイしてはいけないことになっている。
この手のゲームのお約束と言う奴で、親密になった女性キャラクターとあんなことやそんなことをしちゃうからだ。
新撰組のメンバーを女性化してしまっているとはいえ、史実あるいは後の時代の創作におけるエピソードに沿っているので、近藤勇や土方歳三、沖田総司や原田左之助、藤堂平助をベースとしたキャラクターと親密になってもみんな太平の世を迎えることなく死んでしまう。
生き残るのは史実通り永倉新八、島田魁、斉藤一と、史実では粛清された芹沢鴨だけである。
しかし一通り各キャラクターと親密になるエンディングを迎えると新しい未来が開ける。
近藤だけはどうしても斬首刑になってしまうが、あとのキャラクターとはハッピーエンドを迎えることができるようになるのだ。
涙とか感動とかとは無縁な作品で、是非プレイしろというほど秀作ではないが、駄作凡作というほどでもない。
新撰組について一通り知識を持っている人であれば、新撰組のエピソードがいかに料理されているか、その目で確かめてみるのも悪くないと思う。
追記:重大なことを書き忘れましたがテーマソング「見つめて☆新選組」は秀逸です。
投稿者 Dormeur : 08:54 PM | コメント (0) | トラックバック
janvier 21, 2005
今 mixi に更新が反映されていません
この blog はソーシャル・ネットワーキングサイトの mixi と RSS で連携する設定にしてあるのですが、
ここ10日ほど更新が mixi に反映されていません。
途中までは順調に反映されていたのに、なんでだろう?
サーバのログを見ると mixi のシステムが RSS を読みに来ていることは確認できます。
ということは、どうやら RSS をパースできていないようで。
でも mixi の運営側に苦情申し立てて目をつけられるのも嫌なので、放置中です。
投稿者 Dormeur : 08:31 PM | コメント (0) | トラックバック
janvier 19, 2005
通勤用カバンを新しく買う
ここ2年ほど通勤用のカバンとして MANHATTAN PASSAGE の「スカイオフィス」を使っています。
軽くて丈夫、ショルダーパッドがよく馴染み収納力の高いカバンです。でも2年使ってると飽きがきます。
職場に独自 WAN が通って PC を持ち歩くこともなくなり、収納力の高さゆえに無駄なものを入れっぱなしにしがちということもあり、コンパクトなバッグを買ってみました。
白羽の矢を立てたのは NAVA の「 EGO A4 Bag 」。
通信販売で注文を出して今日届いたところ。
実物を見てみると web の写真より硬い感じで、よりビジネス向けの雰囲気が漂っている。
使っているうちにくたびれて柔らか味が出てくるのかな。
フリップカバー式の蓋よりも収納部分の幅が広くて結構はみ出るので、雨が降ると中まで濡れそうな不安感があります。
普段の荷物を入れてみたところ、ちょうどいい収まり具合。
荷物の内訳は二つ折り財布、文庫本数冊、パスケース、ZIPPO オイル缶、PDA という構成です。
ここに A4 サイズの雑誌をふらっと買ってカバンに収める余裕があります。
そもそも、A4サイズの雑誌や書類を曲げることなく収めることができることが私の通勤用カバン選びの必須要素だから、こうでなくちゃいけない。
ぱっつんぱっつんに膨らむだろうけど必要な時はここに Let's Note を加えることもできそう。
普段使いは「 EGO A4 Bag 」で、当直がある時は着替えのシャツ類を収めることもできる「スカイオフィス」で行きます。
投稿者 Dormeur : 11:59 PM | コメント (0) | トラックバック
janvier 17, 2005
10年目の愚考
人間の命は地球よりも重い。(前提1)
ゆえに、人間の命には質量があるか、もしくは重さによる比較が可能である。
ところで、
新潟県中越地震での死者数:40
阪神淡路大震災での死者数:5500
また、前提1は人命についての価値判断である。
したがって新潟県中越地震において失われた人命の価値は
阪神淡路大震災において失われた人命の価値の0.0073倍である。
そういうわけで、新潟県中越地震による被害に対し投じられるべき予算は
阪神淡路大震災による被害に対し投じられた予算の0.0073倍でよい。
テレビ番組における放送時間、新聞における紙面の量も新潟県中越地震のものは
阪神淡路大震災のものの0.0073倍でよい。
……とは単純にいかないけれど、私の中での比重は明らかに阪神淡路大震災の方が遥かに上だ。
新潟県中越地震の個人的価値は毎年の風水害程度しかない。
家族を失ったり負傷したり家屋や生活基盤の損壊の憂き目に遭ったりした人は気の毒だと思うが……。
ちなみに津波で奥尻島がやられた時の地震では200人以上亡くなっている。
しかしそんなに亡くなっていたことを覚えている人はあまりいないだろう。
普段、表向きは人命が根本的なもののように言われるが、実際それは根本的なものではない。
そもそも人間の数を数えるという行為を行ったその瞬間、個人の尊厳は損なわれ始めるような気がする。
投稿者 Dormeur : 11:50 PM | コメント (0) | トラックバック
janvier 16, 2005
「ハクキンカイロ BM 」で今日から僕もハッカー
ハクキン本社に注文していたものがやっと届いた。
「ハクキンカイロ BM 」と「純正ベンジン」である。
「エスラインギフ」などという聞き慣れない運送会社を使っているところがまたハクキンらしい。



「ハクキンカイロ BM 」のパッケージは黒色主体の締まったデザインである。
パッケージの裏に「冬をアクティブに演出します」「おしゃれなブラック。City感覚のファッショナブルケース付き。」と記されており、若者層に売り込もうという意図が伺える。

しかし。驚くべきことに、会社の電話番号が大阪市内局番3桁時代のままである。大阪市内の局番が4桁化されたのは1999年1月だから、少なくとも6年前に原稿が作られたパッケージを未だに使っているということになる。あるいは、6年以上どこかで死蔵されていた在庫なのだろうか。ハクキンという会社は、どうも時空間が歪んでいる。

内容物は、カイロ本体、別珍袋、計量カップ、マニュアルである。

カイロ本体の大きさは、「 ZIPPO ハンディーウォーマー」(ハクキンカイロ 3R )より一回り小さい。

蓋は孔雀が羽を広げた形をあしらって穴が開けられている。一方には「 Hakukin 」、もう一方には「 MADE IN JAPAN 」の刻印がある。
火口は BM 専用品。「ハクキン」の刻印がある。隣接するライターの炎で火口のプラチナ触媒を暖めて発動させる仕組みになっている。

マニュアルに書かれたハクキン本社の電話番号は大阪市内局番4桁である。パッケージは使いまわしだったのだ。いい加減というか、大らかというか……。
計量カップは本体の大きさとは逆で、「 ZIPPO 」のものより一回り大きい。計量線のほかに「 9cc 」「18cc 」「 BM 」の刻印がある。
使用時にカイロを収納する別珍袋は、フリースではなくビロード地のような布製である。フリースより薄くて熱を通しやすそうだ。
黒地に白文字で「 HAKUKIN WARMER BM 」とプリントされているが、フェルトのアイロンプリントのような安っぽいプリントなので、「ハクキンカイロ非公式ファンサイト」にあるように簡単に剥がれてしまうのは時間の問題である。

同時購入した純正ベンジンでは謎のおっさんが微笑んでいる。「あったまりまっせ、ぬくぬくでっせ」と語りかけてくるような無闇な説得力がある。ここでの英語名称は「 HAKKIN WARMERS 」。製造元はジャパンエナジーだ。匂いは ZIPPO のライターオイルよりやや強い。
純正ベンジンで「 BM 」を処女発動させてみる。謳い文句通り、内蔵ライターで一発発動する。
匂いは鼻をあまり近づけなくても感じる。燃料のせいか、本体のせいかはわからない。
さて、ハクキン純正カイロを手に入れたことでついに私も「ハッカー」の仲間入りである。
当然「ハッキング」とはハクキンカイロを使用することである。
聡明な読者であれば、「 HHK 」が「 Happy Hacking Keyboard 」の略称などではなく、「 Hokahoka Hakukin Kairo 」の略称であることは言うまでもないことであろう。
なお、フィンランドにおいてはハクキンカイロ愛用者は「ハッキネン」と呼ばれている。
投稿者 Dormeur : 11:48 AM | コメント (0) | トラックバック
janvier 12, 2005
この冬はハクキンカイロで温まる
私の世代ではカイロと言えば、鉄粉の酸化反応を用いた使い捨てカイロだ。
しかし数十年前、カイロは燃料を補給して繰り返し使うものだった。
そんなカイロのひとつが、ハクキンカイロである。
ハクキンカイロは80年前に日本人が発明したカイロで、気化したベンジンやライターオイル(ナフサ)がプラチナ(白金)に触れると酸化発熱する仕組みだ。着火させるわけではないので煙も灰も出ない。
燃料の匂いと燃料補給の手間が敬遠されたせいか、すっかり使い捨てカイロにお株を奪われているが、使い捨てカイロの13倍という圧倒的熱量を発し、長時間熱が持続するという特徴から、登山者やカメラマンなど一部の人々に根強い人気があるらしい。
その存在を知った私は2003年の冬に入手を試みたが、入手することができなかった。噂では製造元のハクキンの金型が壊れ製造が止まってしまったのだという。
それから一年経ち、今度こそはとハクキンの web サイト経由で注文をかけたのだが、大量の注文で生産が追いつかない状態であったところへ、例の台風により工場が浸水してしまい生産が遅延しているようで、発送は三週間待ちという状態であった。
そうこうしている間に寒さも深まってくる。我慢できなくなった私は、ハクキンの OEM 製品で今季は比較的市場在庫が豊富な「 ZIPPO ハンディーウォーマー」を買うことにした。昨年末のことである。現在、メーカー在庫は既にないようだが、「ハンディーウォーマー」で楽天市場を検索すればまだまだ入手できる。
私の買ったのはネックストラップとカイロがセットになったタイプだ。税・送料込で3000円であった。
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カイロ本体は真鍮製で、タバコの箱をぺっちゃんこに潰したくらいの大きさと厚み。ピカピカと光ってなかなか格好いい。

製品には燃料補充用の計量カップとフリース袋、マニュアルが付属する。
マニュアルには燃料としてジッポオイルを使うよう指示があるが、中身はハクキンカイロと同じなのでカイロ用のベンジンやホワイトガソリンも使える。ライター用にジッポオイルを持っている私はカイロの燃料にもジッポオイルを使っているけれど。

使い方は簡単。まずカイロの蓋と火口(プラチナ触媒部分)を外す。計量カップに燃料を目盛まで溜めたら、その燃料をカイロの中に注いで中の綿に全部吸い込ませる。そして火口をカイロにはめて、ライターの火を燃えない程度に数秒火口に近づけてやると発動だ。
発動しているかどうかは、火口を顎か鼻の下にもってきて蒸気のほのかな立ち上りを感じるかどうかで判断できる。発生する熱が強力すぎるためカイロを直に持つと火傷するので、付属のフリース袋に入れて暖を取ることになる。
付属のフリース袋の金具をひっかける部分はかなり貧相で、半月しか使用していないのにもうボロボロになってきている。別に袋を用意するなり補強するなり、ユーザーが自分で工夫するしかないようだ。この点、残念である。
ともあれ、どうしても冷えがちな足先のために靴下に突っ込むもよし、お布団の中で湯たんぽ代わりに使うもよし。使い捨てカイロなんて足元にも及ばないハクキンカイロのパワーで、貴方もこの冬を乗り切ってみては如何だろうか。
投稿者 Dormeur : 11:17 PM | コメント (0) | トラックバック
janvier 11, 2005
『 Never7 』 をクリアした
この三連休は仕事したり『 Never7 - the end of infinity - 』( PS2版 )をプレイしたりして過ごした。
『 Never7 』は「 infinity 」シリーズの第一作目で、『 Ever17 』の前作にあたるのだけれど、物語としての連続性はない。
解決篇までプレイして思ったのは、『 Ever17 』に比べるとかなり見劣りする、ということだ。
ゼミ合宿に参加している主人公の青年が4月1日、「4月6日に誰か女性が死ぬ夢」を見て目覚めるところから物語は始まる。『 Ever17 』ではプレイヤーの目的は真相の解明であるが、『 Never7 』でのプレイヤーの目的は合宿中に関わる女性と恋仲になることである。しかし主人公が誰か女性と恋仲になると、彼女は主人公の見た夢のとおり4月6日に必ず死んでしまう。ひどい話である。ところが主人公はその瞬間4月1日に意識がタイムスリップし、恋人を死なせないために歴史を変えようと奮闘することになる。
合宿7日目が来ないから、また誰かが死んでしまうせいで主人公一行が7人揃ったまま合宿終了を迎えることはないから「 Never7 」なのだろう。
そういうわけでプレイヤーは一人の女性キャラクターについて、4月1日から4月6日までの日々を2回過ごさなければならない。これがまだるっこしくてイライラしてくる。
そして4人の女性キャラクターそれぞれと恋仲になるエンディングを迎えて(つまり少なくとも4月1日から4月6日までの日々を8回過ごして)、やっと5人目の女性と恋仲になる解決篇シナリオをプレイできるようになるわけだが、ここで明かされる物語の真相―なぜ主人公はタイムスリップするのか、なぜ主人公は出来事を予知できるのか―が、ちょっと無理のあるものなのだ。
『ドグラ・マグラ』と『 serial experiments lain 』のネタを混ぜて「シュレディンガーの猫」で包みました、といった感じのネタである。
そしてシナリオ内でいくつか矛盾点あるいは説明不足な点を残してしまっている。
PS2版には公募によるおまけシナリオが大量に収録されているけれど、本筋のネタが「なんでもあり」に物語を作ることを許容するものだけに、さもありなん、と思う。しかしプレイヤーとしての私は解決篇で拍子抜けしてしまったため、おまけシナリオまで完全クリアするにはかなりの時間がかかりそうだ。
投稿者 Dormeur : 11:07 PM | コメント (0) | トラックバック
janvier 09, 2005
2004年秋から冬にかけて観た映画
恋の門
これが松尾スズキのパワーか……笑わされてしまった。目元涼しい二枚目の松田龍平が汚れ役の道化を大真面目にやってるってだけで反則のような気もするが。
エンドロールを観てたら、アニメ・マンガ界の見知った人の名前がいっぱい出てきて、「あんたら何やってんだ!」とツッコミ入れてしまった。
ただしマンガの実写化作品はつまんないというのが世の常。原作読んでいないから断定はできないけれど、原作のファンの人にとってはつまんないかもしれない。
モーターサイクル・ダイアリーズ
チェ・ゲバラが革命家への道を歩むきっかけとなった旅を描くロードムービーなのだけれど、あのラストシーンはちょっと反則気味だ。
笑の大学
テンポやギャグはさすが三谷幸喜。だけどもともとが舞台作品であり、基本的に二人芝居で成り立っているので、映画でなくて舞台をライブで観たかったなという思いが強く残った。
レンタルビデオで楽しむのがちょうどよさそうな作品。
アトミック・カフェ
1940年から1950年代のアメリカ軍の宣伝映画やニュース映像を組み合わせて一本作っちゃうというそのアイデアだけで感服。
そこで宣伝されている内容といったら、被爆国の国民としちゃいたたまれない悪い冗談のような代物。ヒロシマ・ナガサキの惨事を知っていたらどれも真面目に取り合うのもバカバカしくなるのに、堂々とまかり通っていた国と時代があって、世界をリードしていたのだ。
プロパガンダや時代の狂気って奴を実感させられる良作。
投稿者 Dormeur : 06:32 PM | コメント (0) | トラックバック
janvier 08, 2005
なぜ『 Ever17 』をそこまで勧めるのか
『Ever17 - the out of infinity - 』をバッドエンディングまでクリアした。
普段いろんな物事にケチをつけてばっかりの私が、なぜ殊更に『 Ever17 』に執心しプレイを勧めるのか。それは、「コンピュータによるマルチエンディングなアドベンチャーゲーム」という枠組みを最大限に活用されることで物語が成立していて、プレイヤーに素晴らしいカタルシスを与える作品だからです。
マルチエンディングなアドベンチャーゲームをプレイする時のことを考えて欲しい。
ゲームソフト中の登場人物たちは、プレイヤーがゲームソフトをハードウェアにセットして駆動させることによって初めて具現化する。ハードウェアのスイッチを切ってしまえば、登場人物たちは消えてしまう。
「人生にリセットボタンはない」とはよく言われる言葉だけれど、ゲームソフトの登場人物たちは、リセットボタンひとつで何度もその人生をやり直すことができる。
セーブポイントが複数備えられていれば、そのセーブデータをプレイヤーがロードすることで、登場人物たちは過去にさかのぼったり、未来へ飛んだり、あるいは分岐した別の人生へ飛ぶことができる。
もちろん、ゲームのプログラムというあらかじめ定められた範囲内のことではあるのだけれど。
その間、プレイヤーは登場人物たちをずっと見つめている。同じゲームを繰り返しプレイしているプレイヤーなら、登場人物の未来や過去、あるいは別の人生を知っている。
しかし、ゲーム内の登場人物は、プレイヤーの存在を知覚することはできない。自分の未来や、あり得る別の人生について知ることもない。自分の人生を操る高次な存在=プレイヤーに気づかず、あたかも全てが自分の意思によるものであるかのようにエンディングまで生きてゆく。
プレイヤーも、登場人物に向かって「君はこれからこういう過程で彼/彼女と結ばれるんだよ」とか、「あのときこうやっていればそんなことにならずに済んだのに」とか教えてやることはできない。見ているだけである。
ゲームの登場人物に対して、プレイヤーは全知全能の神のようでいて、無力であるという位置にある。
マルチエンディングなアドベンチャーゲームの構造が持っているプレイヤーと登場人物のこの断絶を明らかにし、統合してしまったのが『 Ever17 』なのだ。
『 Ever17 』では、プレイヤーは登場人物と仲間になれる。そしてこの仕掛けは、小説や映画では作れないのである。
こう聞けば、何か凄いと思いませんか。
私が高校生のとき、「犯人は読者だ」というトリックを成立させたミステリー小説を読んで、こんな手があったのかと衝撃を受けたことがありました。
それから幾年後、私は「ヒーローはプレイヤーだ」という一見当たり前でいて成立困難なトリックを成立させたこのゲームソフトを経験し、衝撃を受けることになったのです。
投稿者 Dormeur : 06:18 PM | コメント (0) | トラックバック
janvier 05, 2005
『 Ever 17 』謎解き妄想の足跡
大学受験直前の受験生や、レポートまたは卒論提出直前の学生の現実逃避活動にお勧めなゲームソフト『Ever17 - the out of infinity - 』のお話を前回に引き続き展開する。未プレイな方は公式サイトでキャラクターと物語の設定を予習してからお読みください。
『Ever17 - the out of infinity - 』の謎について、解決篇を見る前に私が立てた仮説の断片をちょいと書いてみる趣向です。思考は実際のところ独り言だけど、そのまま書くと鬱陶しいので対話調に。ネタバレはしない方向で。
D「というわけで始まりまして、早速語らせてもらいますねんけどね」
G「漫才かいなこれは」
D「まずアレやね。『遍在』っちゅう台詞がキーワードやね。笠原弘子演ずる空に絡んで作中で語られてるけど」
G「ま、好きなだけしゃべり。聞いといたるわ」
D「トリックは、こう。ココはテーマパークの コンピュータに送り込まれたウイルスみたいなもので、外部から操られたココが自在に登場人物を取り巻く状況を書き換えていく。ココが幽霊みたいに現れたりとか、登場人物が幻覚を見たりするのはそのせい。ほんまは事故なんかも起こってへんねん。コンピュータを通じてしか水上とかテーマパークの全体状況を把握できへんから、コンピュータが嘘のセンサー情報を吐いたり嘘の網膜映像やら立体音声出して辻褄合わせれば、事故を演出できる。大体、この手の SF 物語やと、中央制御コンピュータは嘘をつくってのがお約束や」
G「実際に浸水した海水に濡れたり怪我したりしてるのはどう説明するんや」
D「ココは人間の集合的無意識っていうネットワークに干渉できる存在でもあるから、人間の記憶も操作できるし、人間同士の意識を混在させることもできるんや。『どこにいたって、人は、繋がっているのよ』とか『記憶なんてただの記録。嫌な記憶は書き換えちゃえばいい』なんて言いながらな」
G「それって思いっきり『serial experiments lain』のパクリやろ!パクリ作品やったら酷評されるだけやん。それハズレ」
D「あかんかー。lain の公式画集のタイトルは『omnipresence』、つまり『遍在』なんやけどなあ」
D「でもな、外部の意思がある、ってのは間違いない。外部との通信が途絶えてるのに電気も食料もバッチリっていう不自然な事故状況とか、『記憶喪失の少年』視点シナリオでのつぐみの反応とか、優の両親の謎とか」
G「ほほう」
D「作中で3次元や4次元の話しとるやろ。ってことは、SFでおなじみの『平行世界』の概念がポイントになっとるのも間違いない。平行世界の間を行き来してる奴がいて、そいつが平行世界の境界を崩しとるんちゃうか。そのせいで記憶が混乱したり幻聴・幻覚=別の世界での声・視覚が現れる」
G「ええとこ突いてるような、ハズレてるような」
D「あるいはこんな設定かもしれん。実際は登場人物の誰かがどっかテーマパーク外におって、眠りこけてる。そいつの意識は別の平行世界の中にあって、そこに他の人物たちの意識も作為が不作為か分からんけど入り込んで、事件が起こっとるわけ。しかも平行世界間を移動して何回も同じ事件を体験する羽目になるんや。だからマルチエンディングであっても矛盾はない。これが infinity の意味な。そんで、事実に気づいた王子様が、眠り姫を本来の世界に生還させて、大団円よ」
G「『雲のむこう、約束の場所』みたいな話やな。ハズレくさい」
D「じゃあな、このゲームの世界ではヒトクローンが合法っていう設定がさりげなく出てくるところが怪しいな。登場人物は実はクローン人間で、実験のために事故状況を繰り返してる、とか」
G「苦しいな」
D「クローン絡みで怪しいんは、両親について謎を抱えてる田中優美清春香菜ってキャラやね。名前が怪しすぎる。こいつが実はクローン人間でな、初代が田中優美、二代目が田中優美清春、三代目が田中優美清春香菜だったのだ!ってのはどう?クローンやったら親子の年齢関係が混乱するし」
G「言いがかりに近いけど、着眼点は間違ってへんかもしれん」
D「あるいはこいつの本当の両親の名前は田中優美と田中清春で、彼らの間に出来た子供が田中優美清春香菜」
G「まだクローン説の方がマシちゃうか」
D「じゃあクローンが誰かはともかくとしてクローンが混ざってるとしよ。そこにハイバネーションを組み合わせて登場人物の年齢を制御、コンピュータもいじって登場人物にとっての時間認識を狂わせる。んでもって閉じ込め事故をお膳立てして、登場人物がテーマパークから脱出してくるごとに捕まえて何か最新技術で記憶を消してもっぺんテーマパークに戻しての繰り返し実験をしとるってのはどうや。個人差で過去の記憶が時々甦るから幻聴とか幻覚とかを感じるんや。でも、ハイバネーションから戻らんまま実験を途中棄権状態な奴がおってな、そいつのせいで『倉成武』篇と『記憶喪失の少年』篇でメンバーが違うねん」
G「ええとこ突いたような気がするけど、そんな実験をやる必然性が感じられへんから何か説得力があらへんわ」
D「でもな、メンバーの違いの謎とか、田中の親の謎とか、ハイバネーションとか、外部で何か画策してる奴の存在とか、不老ウイルスとかの状況証拠で確信したで。少なくともな、『倉成武』篇と『記憶喪失の少年』篇は時【ピーーーーー】でな、【ピーーーーー】やで」
G「うわ、ネタバレになってまうがな。もうこのへんでやめさせてもらうわ」
投稿者 Dormeur : 11:11 PM | コメント (0) | トラックバック
PS2 を買って 『 Ever 17 』をクリアする
新型 PS2 を買った。
新品中古ソフトをいくつか買ったのだけれど、記念すべき初プレイの PS2 ソフトは
『Ever17 - the out of infinity - 』
だ。20時間以上かけて、さっきやっとクリアした。
まず言っておかないといけないのは、「 PS2 持ってるなら貴方もプレイして真のエンディングを見ろ!」ってこと。今なら「 superlite 2000 」シリーズに収まっているので、2000円弱で新品が買えます。だからといって安っぽいゲームじゃあない。パッケージに「恋愛アドベンチャー」と書いてあるのは大嘘。美少女ゲームの皮を被ってはいるけれど、こいつはよく練りこまれたシナリオの SF ミステリー作品なのだ。
このゲームでは海中に建設された施設に登場人物たちが閉じこめられる事件が起こる。そして物語を進めるうち、5人の女性キャラクターについて、それぞれ恋仲の成立を示唆するエンディングを迎えることができる。男性キャラクター「倉成武」の視点で2人、男性キャラクター「記憶喪失の少年」の視点で2人。途中からこの二人の視点のどちらかに寄って物語は進展していく。
それだけ言うと、よくあるマルチエンディングの美少女モノのアドベンチャーゲームとしか思えないかもしれない。しかし、それら4つのエンディングをそれぞれ迎えても、登場人物たちが持っているミステリーは残されたままなのだ。一体彼女たちは、そして男性キャラクター二人は何者なのか?4つのエンディングで提示される数字「1」の意味は何なのか?エンディングを迎えることのできる女性キャラクターは5人だが、「倉成武」の視点と「記憶喪失の少年」の視点で登場する女性メンバーが1人異なるのはなぜなのか?物語中に執拗に出てくる数字「17」の意味は何なのか?
それは4つのエンディングを迎えた後に登場する真のシナリオ、つまり残る一人の女性キャラクターを巡るシナリオで明らかになるのである。つまりミステリーの解決篇に当たるわけだが、それを見ない限り『Ever17 - the out of infinity - 』の真価は分からない。「何かよくわからないけど、海中から脱出できてよかったね」で終わってしまうのだ。
……という情報を事前に仕入れていたので、いざ私も謎解きにチャレンジ。試行錯誤する暇はないので、攻略サイトを見ながらシナリオを進めつつ、トリックを読もうと頑張った。
戦果はというと、仕事時間中も乏しい脳味噌を使って考えたおかげで、3割は解決篇に入る前に見破ることに成功してました。ネタバレになるので慎重に言葉を選ぶと、「倉成武」篇と「記憶喪失の少年」篇にシナリオが分かれているトリックは見当がついたのだけれど、そのトリックを基盤にそれぞれの登場キャラクターの正体を矛盾なく説明するまでには至らなかった――ということです。だから多くのレビューサイトで言われてるように「だまされた!」とは思わなかったけれど私の負けですトホホ。
ともかく、
・哲学や物理学に興味を持ったことがある
・SF ものに抵抗がない
・推理小説を楽しく読んだ経験がある
・映画『マトリックス』の物語設定を理解できた
・美少女キャラの絵柄を我慢できる
……なんて条件に該当する人は是非プレイすることをお勧めする次第。PS2 を持ってない人は Windows 版をどうぞ。
投稿者 Dormeur : 02:12 AM | コメント (0) | トラックバック
janvier 01, 2005
あけましておめでとうございます
旧年よりのご厚情に深く御礼申し上げます。
今年もよろしくお願いいたします。


