日本プロ野球本拠地野球場比較一覧

このページの情報は、2003年現在のものです。数値は公称です。

一覧表

野球場名本拠球団所在地本塁→
中堅
本塁→
左右中間
本塁→
両翼
外野
フェンス高
自称
収容人数
天井新設年月日座席での
喫煙
外野自由席
当日料金
(カッコ内は
小中学生料金)
駐車場
福岡ドームHawks福岡県
福岡市
122m118m100m5.8m48000人内外野
人工芝
骨造・
開閉式
1993.4.2不可1000円
(500円)
約2000台
西武ドームLions埼玉県
所沢市
122m116m100m3.2-4.3m35879人内外野
人工芝
骨造・
後付け
1979.3
1999.2ドーム化
不可1600円
(500円)
800台
グリーンスタジアム神戸BlueWave兵庫県
神戸市
122m117m99.1m3.2m35000人内外野
天然芝
なし1988.3.6不可1300円
(500円)
約4000台
千葉マリンスタジアムMarines千葉県
千葉市
122m116.3m99.5m4.4m30086人内外野
ハイテク人工芝
(2003年〜)
なし1990.3.24不可1500円
(500円)
隣に500台
東京ドームGiants
Fighters
東京都
文京区
122m110m100m4.0m55000人内外野
ハイテク人工芝
(2002年〜)
内部気圧で
膨張
1988.3.17不可G戦全席指定席
F戦1500円
(800円)
500台
大阪ドームBuffaloes大阪府
大阪市
122m116m100m4.2m48000人内外野
ハイテク人工芝
(2003年〜)
骨造・
上げ下げ可能
1997.3.1不可1000円
(500円)
1250台
ナゴヤドームDragons愛知県
名古屋市
122m116m100m4.8m40500人内外野
人工芝
骨造・
雨漏りした
1997.3.12不可1500円
(500円)
1000台
横浜スタジアムBayStars神奈川県
横浜市
117.7m111.4m94.2m5-5.3m30000人内外野
ハイテク人工芝
(2003年〜)
なし1978.3不可1800円
(500円)
なし
明治神宮野球場Swallows東京都
新宿区
120m112.3m90.9m3.5m45000人内外野
人工芝
(1980年〜)
なし1926.10.1不可1500円
(500円)
隣に400台程度
広島市民球場Carp広島県
広島市
115.8m109.7m91.4m2.55m32000人外野
天然芝
なし1957.7.20不可1500円
(700円)
なし
阪神甲子園球場Tigers兵庫県
西宮市
120m119m96m3.0m53000人外野
天然芝
なし1924.8.1不可1400円
(500円)
なし

神宮球場は2002年より禁煙。甲子園球場は2003年より禁煙。

甲子園球場は2001年シーズン後に内野A指定席の座席幅が拡大され、収容人数が55000人から53000人になった。

一部の公式戦開催野球場

野球場名所在地本塁→
中堅
本塁→
左右中間
本塁→
両翼
外野
フェンス高
自称
収容人数
札幌ドーム北海道122m-100m5.3m42831人
〜53845人
内外野人工芝(サッカー開催時天然芝)、2001年開設
仙台宮城球場宮城県121.92m114.3m91.44m1.8m28000人外野天然芝、1950年開設
倉敷マスカットスタジアム岡山県122m-99.5m-30000人外野天然芝
北九州市民球場福岡県119m111.692m2.1m27111人外野天然芝、1958年開設

過去使用されていた野球場

野球場名本拠球団所在地本塁→
左翼
本塁→
左中間
本塁→
中堅
本塁→
右中間
本塁→
右翼
外野
フェンス高
自称
収容人数
備考
大阪球場南海大阪府91.6m109.7115.8m109.791.6m3〜5.5m31379人外野天然芝、取り壊し済み
日本生命球場近鉄大阪府90.4m107.1m116m106.9m90.4m4.2m20500人外野天然芝、取り壊し済み
藤井寺球場近鉄大阪府91m→97.6m110.0m→?120m110.0m→?91m→97.6m5m32000人外野天然芝→外野人工芝(1985年)→内外野人工芝(1996年)
平和台球場西鉄・ダイエー等福岡県92m-122m-92m2.1m34000人外野天然芝→外野人工芝(1979年)、取り壊し済み
西武ライオンズ球場西武埼玉県95.0m113.7m120.0m113.8m95.0m3.3m37008人内外野人工芝、現在屋根取り付けとフィールド拡張工事で西武ドームに
西宮球場阪急・オリックス兵庫県91.4m111.5m118.9m111.5m91.4m2.3m41428人外野天然芝→外野人工芝(1978年)、ラッキーゾーン撤去で両翼101mに拡大、2002年取り壊し決定
川崎球場高橋・大洋・ロッテ神奈川県88.4m105.0m118.0m103.0m88.4m5〜7m26678人外野天然芝→内外野人工芝(1990年)、現在観客席など取り壊しフィールド部分のみの野球場に
東京スタジアム東京東京都91.4m-121.9m-91.4m-35000人内外野天然芝、取り壊し済み
後楽園スタヂアム巨人・日本ハム等東京都87.8m110.0m120.7m110.0m87.7m2.1〜4.7m42337人内外野天然芝→外野人工芝(1976年)、取り壊し済み
ナゴヤ球場中日愛知県91.44m
→100m
(1999年)
111.1m→?118.9m
→122m
(1999年)
111.1m→?91.44m
→100m
(1999年)
2.13m
→4.8m
(1999年)
35000人外野天然芝、1999年ナゴヤドーム開場にあわせフィールド拡張
阪神甲子園球場
(拡張前)
阪神兵庫県91.0m108.5m120.0m108.5m91.0m?m55000人1991年12月にラッキーゾーン撤去、フィールド拡張

参考

公認野球規則 1・04には、次のように記されている(一部)。

本塁よりフェアグラウンドにあるフェンス、スタンドまたはプレイの妨げになる施設までの距離は250フィート(76.199メートル)以上を必要とするが、両翼は320フィート(97.534メートル)以上、中堅は400フィート(121.918メートル)以上あることが優先して望まれる

ただし、この規則には付記があって、要約すると、1958年6月1日以降に、プロチームが新たに野球場を建造する場合、次に挙げる距離を必要とする。また、改造する場合も、次の距離以下にはできない。

両翼:325フィート(99.058メートル)  中堅:400フィート(121.918メートル)

このルールは長年守られなかったが、1988年の東京ドームの建造以降は国際試合の開催を考慮してこのルールに基づいて建造されるようになった。もちろん、外野に関する限り定められているのは最低必要な距離なので、三角形のフィールドを作ろうと、両翼100kmある野球場を作ろうと、外野スタンドが存在しない、認定ホームランかランニングホームランしか出ないドーム野球場を作ろうと、ルール違反ではない。

また、ホームから外野フェンスまでの距離の測定方法については、ホームからフェンス下端の直線距離かホームからフェンス上端の直線距離であるか明らかでない。例えば100mと設定するのにホームからフェンス上端の直線距離で測定する場合、フェンスが高くなればなるほどホームからフェンス下端までの距離は短くなる(実際は10cm程度の差ではあるが)。

なお、公認野球規則には、外野フェンスの高さや材質についての規則はない。リーグで独自の規定を設けない限り、レフトとライトで高さの違うフェンスを設けても、高さ333メートルのフェンスを設けても、電流の流れた有刺鉄線のフェンスでも、ビジティングチームの攻撃時だけ高くなる機械式のフェンスを設けても合法である。ちなみに日本では、1977年4月29日佐野仙好左翼手がプレイ中フェンスに激突して頭蓋骨骨折の重傷を負う事故(佐野事件)をきっかけに全ての球場がラバーフェンスになった。パシフィック・リーグは、公式戦を行うためにはラバーフェンスの野球場でなければならないという規定を定めている(1987年7月6日)。セントラル・リーグも同様の規定を定めている

解説

現在、日本では各地でドーム球場化がすすみ、5つのドーム球場が本拠地となっている。コンサート・展示会など多目的に利用でき、悪天候によるゲーム中止の恐れがないことから、客足つまり収益を確保できる点、周囲に騒音を撒き散らすことがない点が歓迎されてのことである。密閉型ドームの場合、空調によって快適な温度でプレー・観戦できる。その代償に、開放感がなく、太陽や青空・星空・風といった要素が野球から消えてしまい、面白みがそがれているように思われる。

一方で、管理の手間が楽な点、ドーム球場では天然芝が使えないという点から人工芝が幅を利かせている。もはやプロ野球団の本拠地で天然芝の野球場は3ヶ所だけという体たらくである。人工芝は固く、プレイヤーの足腰の負担になり、プレイヤーのプレイ寿命を縮めている。そしてスライディングや転倒の際に怪我をしやすい。これらの欠点は長年言われていることだが、文化よりも金という日本の精神の貧しさがよく現れている。

西武ドームはドームという名前を持っているものの、西武ライオンズ球場に屋根をかぶせフィールドの拡張工事をしただけの造りをしている。そのため客席と屋根の間に広い隙間がある。客席に空調設備はない。したがって風のある日は山間の涼風が気持ちよいのだが、夏に無風だと熱がこもってかなり暑いという。また、外野の売店・便所が屋外にあるため雨天の際は傘が必要となり、この点も評判が悪い。あくまで企業の利を考えているだけで、観客へのサービスといった点では失格である。

福岡ドームは唯一の屋根を開閉できるドーム球場であるが、開閉するだけで費用がかさむためか滅多に屋根を開くことがなくなった。残念である。

そもそもドーム球場は(西武ドームを除けば)外野フェンスに金網がない代わりにラバーフェンスがとても高く、その上に座席がある。したがって外野席からフィールドを見ると、フェンス際の広い部分が死角になるという欠点も持っている。できる限りフィールドに近い席を選ぶことを勧める。

ところでドーム球場化が進んだことによって狭い野球場は減少。かつての後楽園スタヂアム・川崎球場・西宮球場・大阪球場・日生球場・ナゴヤ球場といった狭くホームランの出やすい球場は一線では使われなくなったり、取り壊されたりしている。今では狭くホームランの出やすい球場と言えば、セントラル・リーグで使われる広島市民球場や神宮球場である。

しかし、実はセンター122m・両翼100mの東京ドームは、その数字から受ける印象とは異なって意外とホームランの出やすい野球場だ。その原因として、まず、屋根を支えるためにドーム内部の気圧が高いことが影響していると考えられる。そして普通野球場のフェア地域は扇型をしているのに対し、東京ドームのフィールド部分は正方形に近い形をしていることが挙げられる。つまり両翼からセンターに向かうラインが殆ど直線で、左中間・右中間が浅いのである(*110m。狭い広島市民球場と同程度である)。あまりにもホームランが出やすいので、「本拠地チームの攻撃の時だけ空調の風を強くしている」という噂が出たり、フェンス際のホームランが「ドームラン」と揶揄されたりする。

ちなみに東京ドームには明白な嘘がある。それは収容人数である。55000人とほざいているが、実は46314人が正しい。なぜかと言うと、これが消防署に届けを出している人数だからだ。さすがに公権力に嘘はつけないようだ。それでも発表される観衆数はいつも55000人。9000人近くも売り子や警備員、報道・球団関係者がいるだろうか?(って、それは観衆ではないぞ)

ところで、基本的にドーム球場では空気が汚れるという点と火災防止の点から座席では禁煙であるが、屋外の球場では座席での喫煙が可能であるのが一般的である。とはいえ、屋外球場でも風によって煙や灰が他の客まで飛んでしまい不快な思いをする人が少なくない。2000年から屋外球場であるグリーンスタジアム神戸・横浜スタジアムで座席での禁煙が実施され、各地の屋外の球場でも禁煙化が検討されている。ただ、禁煙といっても通路に設けられた喫煙場所では喫煙が可能であり、(殆どのドーム球場がそうであるように)通路が建物内にある場合、タバコの煙が通路に充満するという問題が発生している。喫煙場所に専用の空気清浄器を設置するか、建物内完全禁煙にしてしまうか、球場側にはどちらかの処置をとってもらいたいものである。

また、喫煙問題以外に、乳幼児連れの来場者向けサービスの充実も課題である。託児所があればよいが(少なくとも大阪ドームには存在)、百貨店のように便所に子供のオムツを換えたりするための台を設置することは大娯楽施設としては当然であろう。ほかに、身体障害者も健常者と同じく気兼ねなく観戦できる建物の構造が求められる。すなわち「バリアフリー」という思想である。例えば大阪ドームは車椅子で客席に向かうには業務用エレベーターが必要だし(ビスタルームは別だが、誰もが利用できるわけではない)、甲子園球場は階段を使わないと上に上がれない。せめて座席通路まででも職員に頼らず自分でエレベーターやスロープを使って客席に向かえる野球場は、健常者の足にも優しいはずだ。プロ野球というスポーツにとって、野球場はプレイの舞台となるハードウェアであり、観客にとってはソフトウェアでもある。国民的娯楽と称するならば、こういった面でリードして欲しいところだ。

参考資料・関連サイト


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