グリーンスタジアム神戸(神戸球場) 非公式ガイド

グリーンスタジアム神戸外観

2003年、命名権をソフトバンク BB 株式会社とヤフー株式会社に販売し「Yahoo! BBスタジアム(ヤフー BB スタジアム)」と改称。契約期間は2年、契約料は2億円。2005年シーズンよりソフトバンク株式会社がプロ野球に参入するため、契約更新を行わず2005年3月31日て契約終了。

2005年2月14日からスカイマークエアラインズ株式会社が命名権を取得し、「スカイマークスタジアム」と改称。契約料は3年契約2億円

所在地〒654-0163 神戸市須磨区緑台総合運動公園内
交通神戸市営地下鉄総合運動公園駅下車、駅を出て目の前
収容人員3万5千人
両翼99.1メートル
中堅122メートル
芝生天然芝(内外野)
フランチャイズ球団オリックス・ブルーウェーブ(1991年―2004年)
オリックス・バファローズ(2005年-)
本塁打率1.28(1999年パシフィック・リーグ公式戦)
駐車場4300台分(1日500円)
備考
  • 全席禁煙(喫煙は所定の場所で行う)
  • 「神戸グリーンスタジアム」ではない

地図:1 2

最終更新日:2005年2月11日

ballpark

日本のプロ野球団のフランチャイズ球場としては最高の球場であり、メジャー・リーグにおける球場の呼称"ballpark"に値する唯一の球場です。

バックネット裏から
青空に芝生の緑が美しい(2000年)

メジャー・リーグの"ballpark"は、「野球の公園」の意味を持つ通り、プレイを行う部分は内野も外野も芝を敷き詰めるのが当然で、内野に土が敷かれているなんてことはありません。だからこそ、野手の守る部分は"field"(野原)、野手は"fielder"と呼ばれます。ところが日本の「球場」は、経費節減のため歴史的に内野に土が敷かれているのが当然どころか、より金をケチって人工芝化が積極的に進められている始末(日本では野手の守る部分は"ground"、つまり「地面」)。また、コンサートなどの「野球以外の目的」に使用して収益を上げようと、ドーム球場化が進められています。 しかし、このグリーンスタジアム神戸はどうでしょう。青空の下、内外野に敷き詰められて青々と天然芝が輝いています。元々は外野だけ天然芝だったのですが、2000年から内野も天然芝を敷くように改装されたのです。まさに「グリーン」スタジアムと言えます。また、神戸市の「総合運動公園」の一施設なので、"park"であり、baseballの精神である、「都市の一部としての球団」の舞台としてふさわしくあります。神戸市民のみなさんはもっと誇りに思うべきです。神戸空港建設は愚かですが、グリーンスタジアム神戸は称えましょう。(市街地から離れているのが残念ですが……。)

開場は1988年からで、当時としてはまだ珍しく、両翼99.1メートル・中堅122メートルと公式規格を満たした広いスタジアムでした。1991年から、オリックス・ブルーウェーブがチーム名変更と共に本拠地として使用するようになります。同時に映像装置の設置工事が行われました。

客席からのフィールドの眺めは良好です。多くのドーム球場とは違って、外野席からだと外野フェンス際の大部分が死角になる……といったことはありません。どの座席からでもフィールドを見渡すことができます。内野の客席とフィールドとの間に少し距離があるのは残念ですが、その代わりその間にブルペンがあり、投手の投球練習を間近に見ることができます。ブルペンが室内にある球場が多い中、これは素晴らしいことです。目の前でプロの投手が投げる球のスピード、球がミットに収まる音を感じることによって、プロプレイヤーへの尊敬の念、憧れを育むことが出来るのですから。

場内の演出

グリーンスタジアム神戸といえば、選手のアナウンスが男性DJによって行われることでも有名です。例えば、「サード・五十嵐・背番号29」は「サード・ベイスマン、アキヒト・イガラシ!ナンバー・トゥエンティー・ナイン!」というように紹介されます。ちなみに「ファウルボールにお気をつけ下さい」といったアナウンスは普通に話されます。英語風の紹介の是非はともかく、男性によるアナウンスはメジャー・リーグの"ballpark"では一般的だそうです。

演出面で付け加えると、ブルーウェーブの得点時には、センターのバックスクリーン上に据え付けられた装置から炎が吹き上がります。最初は衝撃と音に驚かされると思います(放送席の窓ガラスが揺れる!)。外野スタンドのバックスクリーン寄りに座ってると熱風が来るかも知れません。炎以外に、5回裏に花火が打ちあがるゲームが時々企画されています。ポスターや情報誌で確認してください。このゲームのときは、1塁側内野席の上段が、花火を見やすい位置になります(このことはよく知られているようで、その時だけ1塁側内野席の上段の観客数が増えます)。ビジターチームのファンの方でも、レフトスタンドの一部隙間からよく花火を見ることが出来るそうですので、ご安心ください。


場内の設備

内野席に関して言えば、便所は広く便器の数が多いです。別に車椅子用の個室もあります。外野席は女性用便器の数が少ないように思われます。内外野問わず、座席での喫煙は禁止されています。喫煙は廊下に面して設置されている喫煙場所で行うことになりますが、喫煙場所からでも直接ゲームを見ることが出来ますので、座席で喫煙することはやめましょう。構内の売店は他の球場とあまり変わらない値段とメニューです。腹持ちのよいメニューとなると弁当になりますが、仕出屋の弁当は1000円くらいが普通です。内野席の「食堂」で売られている弁当は700円くらいからのものもあります(しかし、そこに行くには当然内野席の券で入場する必要があります)。

2002年に場内の店舗が一新されました。メジャー・リーグのボールパークを意識し通路に「古きよきメジャー・リーグ」の写真を展示。料理店の店構えはイタリア料理・中華料理・揚げ物料理・ホットドッグ専門店の四種類で、値段は高めですが凝ったメニューが楽しめます。特にホットドッグは20cmを越える長くて太いソーセージが使われており、長い行列ができるほど人気です。「食堂」は内装が変わったもののメニューにあまり変化はありません。

記者席からの眺め
記者席からの眺め(2000年)

ちなみに記者室・放送局ブースは、建物で言うところの2階、場内の観客席と同じ階層にあります。報道関係者は風や気温に悩まされることなく快適に業務を行うことが出来ますが、時々扉を勝手に開けて覗き込む不心得者がいます。たまにどこかの放送局がバックネット裏座席に放送席を組んでいる時もありますが、お客さんは邪魔しないように。

余談ですが、グリーンスタジアム神戸では、1塁側ダッグアウトと3塁側ダッグアウトは1本の通路で繋がっています。本塁の後ろ側にあるフェンスの曲線に沿うように、場内放送室や関係者の部屋があり、通路があるのです。この構造のため、こんな事件がありました。ある時、ブルーウェーブのフレーザー投手が投球をめぐってフィールド上で激昂し、相手チームの選手と乱闘を引き起こして交代させられました。フィールド上に飛び出していた両チームのプレイヤーたちもダッグアウトに戻り、プレイ再開、と思いきや、1塁側・ブルーウェーブのダッグアウトからプレイヤーたちが続々と飛び出して、3塁側のダッグアウトに押し寄せます。怒りさめやらぬフレーザー投手が、通路を通って3塁側に殴りこみに行ったのではないか、という不安が元になってこんな事件が起こったそうです。私は偶々生でこのゲームを見ていましたが、初め本当に殴りこみに行ったのでは、と思っていました。

バックスクリーン上にあるスコアボードは、選手名が縦書きで電光表示される形式になっています。2001年に従来独立して選手名が表示されていたスペースが改造されて、左に映像装置がつきました。大型映像装置を2つ持つ球場はグリーンスタジアム神戸が初です。球速は、従来右側にある大型映像装置の画面と球速表示スペース両方で表示されていたのが、単独で表示されるようになりました。打率も独立して表示されます。したがって、大型映像装置にテレビカメラの映像が映し出されても、甲子園球場や大阪ドームと違い、球速や打率が消えることがありません。この点は細かいところですが、ありがたい所です。ちなみに噂では、数値が他球場よりやや低く表示されるそうです(つまり、「球速が出にくい」)。ブルーウェーブの選手が打席に入るときには、その試合におけるそれまでの打席の成績が選手のライブ映像とともに表示されます。その画面には広告が入るようになっています。

選手名が大型映像装置の画面に表示されるようになったため、映像が流れると一瞬消えてしまうので注意が必要。また、特徴的なのは、審判の表示スペースにピッチャーの球数が表示されるところ。ストライク、ボール、合計が表示されます。バッターが打った球はストライクとして集計されます。ピッチャーの変え時やピッチング内容の参考になって便利ですが、その分インプレイ中は審判の名前がわからないのが残念です。

また、2001年から外野通路の木に電灯が設置されています。ブルーウェーブ選手にホームランが出たときや、7回裏攻撃前にフラッシュのように点灯します。そのほか、内野1階席はすべて緑色に統一されました。2002年からはバックネット裏記者席の前とライトポール際内野席にボックスシートが新たに設けられています。屋外記者席は利用頻度が低いためか撤去され、座席に放送席を組んでいたテレビ局は屋外記者席跡に放送席を組んでいます。2003年には、命名権の販売により2年2億円の契約で「Yahoo! BBスタジアム(ヤフー BB スタジアム)」と改称され、看板の付け替えが行われました。ブルペンのあった場所には日本初のグラウンドレベルで観戦出来る座席「フィールドシート」(年間契約席)が設置され、ブルペンはポール際へ移されました。

注意事項

グリーンスタジアム神戸に行く際、注意すべきことを指摘しておきます。

まず、「港町神戸」というイメージにだまされないこと。確かに行政区では神戸市内ですが、中心市街から遠く離れ、山を越えた丘陵地帯に立地しています。4月や9月〜10月は意外と冷えます。また、スタジアムの周囲に店がありませんので、事前にお弁当や飲み物を用意するか、スタジアム内の売店を利用しましょう。お金に余裕のある方は、スタジアム内の「スカイレストラン」を利用するといいでしょう(1階にあるレストランは球団関係者と報道関係者専用なので、利用できません。以前は公式戦のない時利用可能だったようなのですが)。

そして、スタジアムまでの交通に鉄道を利用する場合、時間に余裕をもってください。三宮からでも、神戸市営地下鉄で20分かかります。大阪市内からであれば、1時間半は見込んでおく必要があります。ナイトゲームでゲームが長引いた時は気をつけましょう。鉄道でこれですから、自動車でもそれなりに時間がかかります。体調には気をつけて。

最後に。スターティング・メンバー発表が試合開始の40分前に行われることがありますので、注意してください。

詳細

2000年現在のデータです。改修工事が行われたので座席数やフィールド面積に増減があります。

設置管理者神戸市建設局公園砂防部
現場事務所(財)神戸市公園緑化協会 神戸総合運動公園事業部
方位(P→H) 北−9°26'−東
グラウンド形状 扇型

グラウンド 14300m2
観覧席建物 24800m2







ホーム→グラウンド両翼 99.1m (325.1ft.)
ホーム→グラウンド左中間・右中間 117.0m(383.9ft.)
ホーム→センター 122.0m (403.3ft.)
ホーム→バックストップ 19.5m (64.0ft.)
外野フェンス 高さ3.2m(ラバーフェンス1.4m+金網1.8m)
芝生 夏芝:ティフトン328
冬芝:ペレニアルライグラス
設計管理 神戸市建設局公園砂防部、神戸市住宅局営繕部
基本設計 日建設計
実施設計 建築:昭和設計
土木:日建設計
造園:リオス設計
施工 建築:清水建設
土木:熊谷組・その他
スコアボード:三菱電機
大型映像装置:三菱電機
建設年度 新設:1988年3月6日
大型映像装置:1991年3月
サブ球場:1991年3月
総事業費 新設:60億円
グラウンドに面する部屋 指令室、操作室、審判員室、関係者室、ベンチ、マッサージ室、スイング室、記者席、放送室、カメラマン席、暗室、貴賓室、ロイヤルルーム
グラウンドに面しない部屋 事務室、会議室3、応援室、医務室、選手ロッカー室、監督コーチ室、審判ロッカー室、屋内練習所
選手ロッカー(1塁) ロッカー104個、浴室・シャワーつき
選手ロッカー(3塁) ロッカー52個、シャワーつき




内野1階 特別指定席:1600
A指定席:6000
B指定席:2800
自由席:3500
内野2階 特別自由席:6000
自由席:7100
内野合計 27000
外野 自由席:8000
内外野合計 35000
車椅子用観客席 1塁側・3塁側にそれぞれ10箇所、計20
エレベーター 3基(うち、業務用1基)
便所(内野) 男性用:大32、小86 女性用:90
便所(外野) 男性用:大4、小30 女性用:17
車椅子用便所男女兼用:5
売店・食堂 スカイレストラン:161席
レストラン和楽:60席
スタンド内食堂:1塁側・3塁側内野に2箇所
売店:20箇所(うち、グッズ店3箇所)
駐車場4300台

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